インスタグラムの画像編集の機能には、色彩を変えたり、光の具合を変えたりといったものがあります。
実は海外の論文では、この画像の編集具合と特長によって性格を見抜ける、ということを明かしています。
画像が暗いほどあの性格の傾向が高いや、好奇心が高い人はあれが写っていない、といったことが分かるんです。
今回はインスタの画像から性格を見抜く方法についてお伝えします。
ヨハネス・ケプラー大学が分析した性格とフィルターとの関係性
2015年の論文(1)では、ヨハネス・ケプラー大学がインスタグラムの画像から性格を見抜けるのかについて分析しています。
研究チームが分析の対象としたのは、平均年齢30歳の113人の男女です。22,398枚という膨大な数の写真を調べております。
研究はこんな感じで行ったようです。
- ビックファイブテスト(かなり信頼できる性格検査)で、被験者の性格を診断する
- コンピューターを使って画像を解析し、どの特徴が性格と相関するか見つける
ちなみに、ビックファイブテストでは、次の5種類の性格を診断できます。
- 開放性(好奇心が高い性格のこと)
- 誠実性(こつこつと目標に向かって頑張る性格)
- 外向性
- 協調性
- 神経症傾向(不安やストレスに弱いか)
研究ではこれら5つの性格と画像の特徴が一致するかを見ていったんですね。
分析では相関を求めているので、あくまでも「この画像の特徴は、この性格の傾向がある」ということしか分からないので注意してください。画像だけでは完璧に性格を見抜くことはできません。
さて、次に、分析した結果をまとめたものを見ていきましょう。
開放性が高い人の画像に写っていたものとは?
分析の結果どうなったかと言うと、開放性が高かった人の画像は、
- 緑色が多く写っている
- 明るいところが少なく、暗いところが多い
- 鮮やかな色と冷たい色を多く使っている
- 画像から支配的で興奮さが伝わってくる
- 人の写りが少ない
といった傾向が見れらたそうです。
ちなみに、開放性が高い人の特徴は、冒険家なところがあり、好奇心が旺盛なところ。さらにクリエイティブな性格でもあります。
誠実性の高い人の画像に写っていたものとは?
誠実性と画像との関係で分かったことは少ないみたいです。
特徴は、
- 冷たい色と鮮やかな色が多い
とのこと。
誠実性の高さは、社会での成功とも関連しているので、重要な要素です。青色などの寒色系や、黄色などの鮮やかな色が多い画像を見たら、「この人は成功しそうだな」ということが分かるかもしれません。
外交性が高い人の画像に写っていたものとは?
外向性については、3つの特徴が見つかっています。
- 赤色やオレンジ色が少なく、緑色や青色が多い
- 全体的に暗く、鮮やかな色と冷たい色を使う傾向にある
- 喜びを感じられず、支配的な印象をもつ
外交的な人は刺激に鈍感な性格で、より多くの刺激を求めようとするのですが、落ち着いた色を多く使うという意外な結果が現れました。
外交的な人ほどリスクを求める傾向があるので、これらの特長がある人は、考える前に行動するような性格です。
協調性が高い人の画像に写っていたものとは?
協調性について分かっていることは1つしかないようです。
その特徴は、
- 暗くもなく、明るくもない
とのこと。
協調性の高い人は、特に画像を編集することなく、無難な明るさにするようです。
協調性の特徴は、人に合わせる性格だということ。下手に目立とうとしないところがあるので、結果とも結びついているような気がします。
神経症傾向が高い人の画像に写っていたものとは?
神経症傾向の高い人の特徴は次の通り。
- 強い光の加工をする
- 喜びを感じさせる画像が多く、支配的な感じがない
ということで、この性格だけ唯一、強い光の加工をすることが分かりました。
神経症傾向が高いと、不安になりやすく、傷つきやすい傾向があります。これらの画像の特徴を見つけた場合は、優しく接することを考えてみてください。
まとめ
今回紹介した性格の5つの内、3つについては画像から性格を見抜きやすいようです。
論文の著者曰く、
性格を予測するのに最も成功したのは、開放性と誠実性、協調性で、一方、より難しかったのは外交性と神経症傾向だ。
ということで、画像を見るときはこの3つの性格を判断してみるといいかと思います。
もちろん、画像だけで見抜くのは難しいので、その他のプロフィール等参考にすればより高い精度で見抜けるでしょう。