皆さんは頭の良い人にどの様なイメージがありますか?
「変人」「神経質っぽい」など、様々な印象を抱かれていると思います。そこで今回紹介する内容は、知能の高さと性格との関係性です。
果たしてどんな性格であれば、知能は高いのでしょうか?海外で行われた研究(1)から、その疑問に迫っていきます。
3つの性格で知能の高さが予測できる
この研究では381人の大人を対象に、知能に関する分析を行っています。被験者を次の3グループに分け、グループ間の知能と性格の違いを調べたようです。
- 若い大人のグループ(19-60才)
- 年寄りのグループ(61-89才)
- 頭のいい年寄りのグループ(61-89才)
性格を調べる方法は、ビッグファイブテスト(信頼性の高いテスト)を使っています。知能の高さについては、結晶性知能で測ったようです。この結晶性知能というのは、知識を蓄積する倉庫のような役割を持つ知能のこと。過去に得た知識や技能をいつでも使えるように、保存しておける機能があります。
さて、各グループを分析した結果は、
- 開放性の高い人(好奇心の旺盛な人)は、結晶性知能が高い
- 外向性の低い人は、結晶性知能が高い
- 頭のいい年寄りは、普通の人と比べて協調性が低い
ということが分かったようです。他にも、結晶性知能以外の知能について分析したようですが、性格での違いは無かったみたい。
結論として、若いときは開放性と外向性が知能に影響し、年を取ると協調性が一番影響するとのこと。
もし若い人が、自分の頭の良さを知りたいという場合は、「内向的な性格で好奇心があるか」で分かるんじゃないでしょうか。
今回の分析結果を受けて、著者曰く、
開放性と外向性は、若い大人の結晶性知能の予測に重要であった。おそらく、結晶性知能がより発達するのは、高い開放性と低い外向性の人たちだろう。
(中略)
今回の結果は先の研究と一致し、高い知能の人はより孤立していることを示した。他人に頼らないことは、協調性の必要性が低いということである。
とのこと。
かの有名な投資家であるウォーレン・バフェットも「大成功した人は、ほぼすべてのことに『ノー』と言う」と言っている通り、協調性が低い人のほうが知能の面でも有利なようです。
まとめ
知能の高い人の性格とは恐らく、「開放性が高く、内向的で協調性の低い人」のこと。
内にこもって、読書に耽っているような人が、頭がいいということになるでしょう。
内向的な性格は遺伝子でほぼ決まり、変えようが無いですが、高い開放性は読書で身につくので、知能をアップさせたい人には読書がオススメです。
頭のいい友人や恋人が欲しいという方は、これら3つの性格が当てはまる人を探してみるといいかと思います。