恋人との喧嘩中、相手が黙ってしまったことはありませんか?
「話し合いたいのに無言で返される。何も解決できず、気分がスッキリしない。」そんな関係が続くと、このまま付き合っていいのか心配になってしまうことがあるでしょう。
喧嘩中の黙り込みは、お互いの関係を最悪にするかもしれません。
過去に黙られた、もしくは黙った経験のある方は今すぐ改善すべきです。
これから、なぜ黙るのが悪いのかと改善方法を見ていきましょう。
黙り込むのは最悪です
男性が文句を言って女性が黙る。女性が文句を言って男性が黙る。
どちらも2人の関係を悪化させます。
喧嘩中にどちらかが黙ると、別れる原因にも
喧嘩中に黙ってしまうと、2人とも付き合いに不満を感じます。
その理由は、問題が解決できていなかったり、ちゃんと話を聞いてもらえないのがイラッとするから。
実際に、ノートルダム大学が116人のカップルを調査した結果(1)、喧嘩中に黙り込むカップルはどちらも不満が溜まりやすかったそうです。
なぜ相手が怒っているのか理解できなくて無視するという人もいますが、話を聞くことくらいはできるはずです。
黙っている側の人は、挙句の果てに一方的に別れを告げられてしまうこともあるので、黙るのだけは辞めましょう。
黙るのはメンタルにも悪影響
話し合いをしないと、2人の関係だけでなく、心も悪化させてしまいます。
黙られた時の不満、相手が怒っていることへの不満がネガティブな感情を膨らませてしまうのです。
先ほど同様、ノートルダム大学は黙り込むカップルのメンタルについても調べています。調査したのは、過去15日間にあった喧嘩内容、どちらが文句を言い出したか、相手の反応です。
その結果、喧嘩中に黙るカップルは男女どちらともネガティブな感情が増えたのだそうです。しかも、特に「男性が文句を言って女性が黙った」場合、男女ともにうつになりやすかったという結果も出ています。
うちの両親も、母が文句言って父が黙るという関係なのですが、夫婦仲は常にギクシャクしていて日常的に会話もないほど悪いです。
1人だけじゃなく2人ともメンタルが悪化するので、黙るというのは最悪な手段なのです。
すぐに謝って話題に触れないのも良くない
喧嘩が始まった時に、すぐに謝ればいいというものではありません。黙り込むのと同じくらい良くないです。
謝るのは意味が無い
ちゃんと問題が解決された後に、謝るのはいいです。何も話し合わないまま謝るのは、意味がありません。
ノートルダム大学の論文の著者が言うには、
特に、謝罪は夫婦の衝突が解決されていないと家族に思わせる。
黙り込むのもまた、より低いレベルの問題解決と関係していた。
とのことで、たとえ夫婦という強い結びつきのあるカップルでさえ、謝る戦略は意味を成しません。
すぐに謝れば問題解決というわけにはいかないのです。じっくりと話し合うべきでしょう。
ちゃんと話し合うためにできる心理テクニック
話し合いが上手くいけば、喧嘩前よりも2人の仲が良くなることがあります。
そこで、相手を黙らせず話合いが出来る心理テクニックをお伝えします。
1人称を変えるというテクニック
簡単に出来るのは、1人称を変えるというテクニックです。
1人称を「私」から「私たち」に変えてみてください。
不満や怒っている原因がお互いにあると思わせることで、話し合う必要があることがそれとなく伝わるからです。
例えば、「私はあなたに不満がある」から、「私たちは不満がある」という風に変えてみます。すると、自分にも非があるんだなと思わせ、話し合いを促せるでしょう。
そんなので効果あるの?と疑問に思われる方は、次の心理学研究を見てください。
「私たち」の効果
カリフォルニア大学の心理学研究(2)では、「私たち」という話し方のカップルの関係が良くなることを見つけています。
実験で30の過去のカップルたちの研究を分析したところ、「私たち」という言葉を使っていた人たちは、関係に満足していて、メンタルや体の健康、運動などの健康的な行動と結びつきがあったそうなのです。
研究者は、
「私たち」という話し方は、ロマンチックな関係の中で意識を「自己」から「関係」へのモチベーションへと変えたことを反映している。
とも主張しているので、2人で話し合う時には「私たち」を使えば良いことが分かりますよね。
喧嘩中は、「私たち 」という1人称に変えてみませんか?
まとめ
カップルが円満でいるためには、時に話し合うことも必要です。相手に変えて欲しいところ、不満なところ、そういったものを伝えることで喧嘩になってしまうこともあるでしょう。
そんな時、どちらかが黙ってしまうのは良くないです。「私たち」という話し方で対策してみてください。
互いに誠実に向き合えば、逆に以前よりも良い関係が築けるかもしれません。