心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識を学べるでしょう。

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この食材を食べればあなたのIQは4ポイントアップする

fish cognitive sleep

健康的な食事がメンタルや脳の機能を改善する、ということは間違いありません。さらに言うと、あるものを食べれば、あなたの脳の機能や睡眠の質はもっとアップします。

食べるのは週に一回だけ構いません。たったそれだけでIQが4ポイント向上するのです。では、その食材とは一体何なのでしょうか?

中国で行われたコーホート研究(1)からその疑問を明らかにしていきます。

魚を食べる量と知能との関係

研究が行われたのは、2011年から2013年の2年間。なかなかの長期的な研究となっております。

被験者は514人で、中国の小学校に通う12歳の男女。研究では、子供達を次の3つのグループに分けて観察を行ったそう。

  1. 魚を全く食べないグループ(月に1回または0)
  2. 魚をときどき食べるグループ(月2~3回)
  3. 魚をよく食べるグループ(週1回)

子供達の家族による、社会的なステータス(お金持ちなど)の影響を取り除いた上で、認知能力と睡眠の違いを分析したそうです。他の影響を除いて、魚をどれだけ食べるとIQと睡眠の質に違いが出るか分析したということですね。

 

結果はこんな感じです。

  • 魚をよく食べるグループは食べないグループと比べて、言語性のIQが4.75ポイント高く、非言語性のIQは3.79ポイント、全体的なIQは4.8ポイント高かった
  • 魚を時々食べるグループはそうでないグループと比べ、全体的なIQが2.92ポイント高かった
  • 睡眠の質はよく食べるグループで、不眠のポイントが4.49ポイント低く、時々食べるグループで3.01ポイント低かった

どうやら、魚を多く食べた方が、IQと睡眠の質共に向上するようです。その理由は、魚に含まれるDHAとEPAの成分のおかげだそう。

あと分からない方もいると思うので、言語性IQと非言語性IQについて説明しますと、言語性IQとは、読解力や計算、語彙力のこと。非言語性IQとは、パズルの並べ替えや、ブロックの組み合わせなどの言語を使わないIQのことです。

全体的なIQは、この2つを合わせたもので、皆さんがよく知っているIQのことです。実験ではどのIQも上がっているので、かなり期待が持てそう。

 

さて、研究者は今回の結果を受けて、

「おそらく、魚の消費が神経発達を促すだけでなく、認知過程に直接の影響を与え、睡眠の質が向上するという仮定は理にかなっている。」

とのこと。魚が頭にいいというのは、子供の頃によく聞いた歌にもある通り確かなことなのですが、睡眠の質も向上すると言うのは驚きです。

さらに言うと、魚は認知能力や睡眠だけでなくメンタルの改善効果もあったりする(2)ので、とりあえず週1回1匹食べるだけでもメリットは多そう。

まとめ

中国で行われたコーホート研究では、魚を多く食べる子供ほど、IQや睡眠の質が高かったことを明らかにしました。しかし、まだ観察研究でしかないということなので、更なる質の高い研究が行われることが期待されます。

一応、魚とメンタルに関する質の高い論文も出ているので、メリットがあることは確かだと思います。とりあえず週に1回は魚を食べるようにするといいかもしれません。