「情報を得るため」「友人と繋がるため」SNSの使い方は人によって違いますよね。かつて私は、地元の友人の近況を知りたくて登録していました。今では、チェックするのも呟くのも面倒になって辞めてしまったんですけどね...。時間を潰すために使ったこともあったので、今となっては余分な時間が出来てよかったと思います。
実は、最近SNSに関する論文を見ていたんですけど、そこで自分がSNSに向いていないことが分かったんです。
ある性格の人は、問題行動を起こしやすかったり、勉強に支障が出たりするんですね。
もしも、これらの性格に自分が当てはまるのであれば、SNSの使用を控えた方がいいかもしれません。
今回は、SNSに向かない人の性格についてお伝えしていきます。SNSで知能の低さが分かってしまうというエントリーはこちらから。
SNSに向かない人その1.インスタ中毒
「来週にテストが迫ってる、勉強しなきゃ。でも、明日あそこにおいしいレストランが出来るって聞いた。すぐに行って料理の写真撮らなきゃ。インスタの反応楽しみだな。」
大事な勉強をすっぽかして、インスタのために時間を犠牲にする人たち。このように、大事なことを捨てて常にインスタのことを考え、長時間利用している人たちのことを「インスタ中毒」と言います。
インスタ中毒になる人の性格とは
ニュースでインスタ映えという言葉を何度か耳にしたことがあります。よく知らないのですが、インスタグラムに珍しい食事や綺麗な風景など乗っけることを言うらしいです。たぶん。
若者に大人気なインスタですが、性格によっては中毒といえるほど、頻繁に投稿やチェックをしてしまう人がいるようです。
では、どんな性格だとダメなのでしょうか?デュズジェ大学らが行った研究からお伝えしていきます。
人に流されにくい人は辞められない
研究では、協調性とインスタ中毒に相関アリと分析しています。※正しくは、協調性がインスタ中毒に影響を及ぼしていたです。
人に流されにくい人は、自分の意見を自由に言える場であるSNSに居心地の良さを感じるのでしょうね。
かく言う私も、協調性が低いので気をつけておきたいところです。
不真面目な人ほど辞められない
協調性と同様に、誠実性もインスタ中毒影響を及ぼしていました。
誠実性の低い人は、文字通り、不真面目な人なのでインスタにハマリやすいというのは頷ける気がします。インスタで時間を潰して価値あることに取り組まない、それが誠実性の低い人の特徴です。
インスタ中毒に関する研究の分析
これまで紹介してきた2つの性格はデュズジェ大学の研究(1)で明かされたこと。
どのようにしてインスタ中毒との関係性について調べたのかを追記しておきます。
研究ではこの様な感じで分析をしたそうです。
- 1,124人を対象とした分析
- ビッグファイブで1,124人の性格を特定
- 質問紙で、インスタの中毒具合を診断
- インスタ中毒と、セルフライキング、性格の関係を分析(共分散構造分析)
被験者の性格を知るに当たって、ビッグファイブを用いているので、性格の診断についてはかなり信頼性が高くなっております。
ただ、インスタ中毒の具合に質問紙を使って調査しているので、全体的な研究デザインは微妙なところ。あくまで、性格が中毒に影響を及ぼしていたということしか分かりません。
SNSに向かない性格その2.問題を抱えやすい人
SNSに投稿される呟きや画像、動画には、時に問題となる行動があります。
SNSで問題を起こしやすい人たちは、一体どんな性格の傾向があるのでしょうか。こちらも、デュズジェ大学らが行った研究から紹介していきます。
協調性、内向性、神経症傾向、不真面目な人が問題を抱える
SNSで問題を抱える人は、次の4つの性格と相関があります。
- 協調性
- 内向的
- 神経症傾向の高い人
- 誠実性が低い人
協調性、誠実性については、先ほど紹介した中毒になりやすい性格でも出てきましたね。しかしこちらの協調性については、逆の結果が出ています。
どうやら協調性が高い人ほど、問題を抱えやすいようです。
4つの性格の何が原因なのか順番に見ていきましょう。
なぜ人に合わせる人ほど、問題を抱えやすいのか
協調性が高い人は、友人や仲間との関係を保つために、SNSを欠かさずチェックしています。なので当然、利用する時間は長くなるでしょう。
協調性が高い人が問題を抱えやすい理由は、単に長い間SNSを使うからです。
長く利用していれば、人間関係のトラブルを起こしてしまうことだってあるでしょう。
性格に問題があるというよりかは、使っている時間が長いとよくない、ということになります。
なぜ内向的な人ほど、問題を抱えやすいのか
「人と会うことに疲れる」、「人の多いところが苦手」これが内向的な人の特徴です。
内向性が高い人は、孤独を感じやすく人との関わりを避ける傾向にあります。ゆえに、SNSで孤独を紛らわそうとするんです。
内向的な人は、孤独から逃れようと長時間の利用をする傾向にあるので問題を抱えやすくなります。
ちなみに、SNSをやっても孤独は癒えません。
なぜストレスに弱い人が問題を抱えやすいのか
神経症傾向が高い人ほど、ストレスに弱く心が傷つきやすいです。現実の世界で傷つけられた心を休められるのは、非現実的な世界。つまり、SNSで現実逃避を図ろうとするのです。
SNSでは、匿名性ゆえの悪意のあるコメントをする人もいます。が、神経症傾向が高い人は、動揺しやすいので、ネガティブなものにすぐに反応してしまいます。その結果、トラブルに巻き込まれやすくなるのです。
なぜ不真面目な人ほど問題を抱えやすいのか
誠実性の低さは、目標がないことと関係しています。「大学で研究したい」や「人の役に立つ仕事がしたい」など、人によって実に様々な目標を持つことでしょう。が、誠実性の低い人は、目標を持てず、人生の目的を見失っている傾向にあります。
不真面目な人ほど、誰かに有能だと認めてもらいたいという思いで、SNSを使います。なので、ちょっと自分を大きく見せるような投稿をしやすく偽りの自分を演じてしまい、問題を抱えてしまうのかもしれません。
デュズジェ大学のSNSで問題を抱える人に関する研究
4つの性格について紹介してきましたが、これらも同じくデュズジェ大学らの研究(2)で明かされたことです。
どんな研究だったかと言うと、
- 1008人の学生を対象にした分析
- ビッグファイブを使った性格検査とSNSに関する質問紙で被験者の特徴を洗い出す
- 性格と質問紙を照らし合わせて相関を分析
といった感じ。
こちらもランダム化されておらず、質問紙に頼った研究で信頼性は高くはありません。あくまで参考ぐらいにしていただけたらなと思います。
まとめ
SNSに向かない人の性格は、大雑把にまとめると、
- 協調性の低い人と高い人(中間はOK)
- 内向的な人
- 神経症傾向の高い人
- 誠実性が低い人
の4つです。すべての項目が当てはまっている人はまずいかもしれません。当てはまっていないにしろ、長時間の利用が問題と関わっていることは否定できないでしょう。ほどほどの利用を心がけることをオススメします。