心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識を学べるでしょう。

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赤ちゃんから言語能力を高めるなら、ペアレンティーズで話すこと

parentese

「子どもに絵本をを読んであげる」「本をたくさん買ってあげる」

どちらも子どもの言語能力を高めるためには、もってこいな方法です。

しかし、ある程度大きくなってからでないと、試すのは難しいでしょう。生後間もない赤ちゃんでは、本を破ってしまうかもしれません。

では、早い段階から出来ることはないのでしょうか?

テレビで教育番組を見せたり、ラジオを聞かせたりする人がいます。が、効果的ではありません。言語の発達に大切なのは、親とどれだけ話しているかと、話し方です。そこで、効果的なのが「ペアレンティーズ」という方法。

今回は、赤ちゃんの言語を発達させるために出来る「ペアレンティーズ」についてお伝えします。

 

  

言語能力を高める鍵は、ペアレンティーズにあり

ペアレンティーズで話しかけると、子どもの語彙力は伸びていきます。

ペアレンティーズとは、親が子どもに向かって話しかける特別な話し方のこと。主な特徴は3つです。

  1. 高い声
  2. ゆっくりと発音
  3. はっきりと発音

「なああんてえ、かわああいいいのおおお!」のように、大げさな話し方をします。こんな感じの話し方です。

www.youtube.com

赤ちゃんは、親のはっきりとした理解しやすい声を聴くと、言葉を覚えやすくなります。聴覚の悪い子どもほど言葉を覚えづらいのも、はっきりと発音を聞き取れないからなんですね。

 

ペアレンティーズで語彙力が増えた

ワシントン大学のシアトルの研究機関によりますと(2)、親がペアレンティーズで話しかけているほど、子どもの語彙が増えることが分かったそうです。

研究では、親を2つのグループに分けて実験を行いました。

  1. 赤ちゃんが6ヶ月、10ヶ月のとき、親にペアレンティーズのコーチングをしたグループ
  2. 特別なことはしなかったグループ

どちらのグループも、週末の2日間、朝起きて寝るまでの赤ちゃんと親との会話を録音しました。

研究チームは、この録音データを分析し、ペアレンティーズの効果を検証したのです。

その結果、驚きのことが分かりました。

ペアレンティーズのコーチングを受けて、積極的に試していた人の子どもは、6ヶ月から14ヶ月の間でより喃語が発達していたのです。喃語というのは、言葉がはっきりしてくる前に話す、「ブウブブ」という言葉。14ヶ月の頃には、特別なことをしなかったグループよりも、語彙力が豊富になっていたことも確認されています。

子どもの言語能力を高めたい方は、早いうちからペアレンティーズでコミュニケーションを取ることが望ましいでしょう。

 

テレビやラジオを聞かせても言語能力は高まらない

子どもに構ってあげられないとき、テレビを流して音を聞かせている方がいると思います。忙しいのは、仕方のないことかもしれませんが、子どものためには、親の声を聞かせてあげることが一番です。

テレビのダメなところは、一方的な会話だということ。出演者同士が話しているだけで、見ている側とのコミュニケーションがありません。赤ちゃんからすれば、「なにこの人たち。知らない。興味ない。」と思って、彼らの話を真剣には聞かないのです。それよりも親との密なコミュニケーションを望みます。

親が自分に向かって話しかけてくれ、自分の気持ちを汲み取ってくれるからこそ、話を聞こうと思うのです。

カリフォルニア大学の行った研究(1)でも、言葉を発するのがDVDや録音音声だった場合には、赤ちゃんの言語能力が発達しなかったと報告しています。研究では、DVDと録音で言葉を覚えさせようとしたところ、両方とも成績が悪く、講師と一緒に直接会って覚えた方がよいという結果が出ました。

親が赤ちゃんの反応を見ながら声を掛けてあげないと、なかなか言葉を覚えてくれないのです。

 

まとめ

早い時期から言葉を覚えさせるのは、言語能力の発達にとても重要なことです。過去の研究では、子どものときから語彙が豊富なほど、将来の言語能力が高まること(3)、読書が好きになり勉強でも成功しやすいことが分かっています。

ペアレンティーズで積極的に話しかけると、普通に話しかけるよりも語彙力が伸びる可能性があります。youtubeで一度参考にしてみてはいかがでしょうか?

子どもが成長して2歳3歳になった頃でも、親との会話が多いほど言語能力が高まることも研究では分かっています。成長してからでも、積極的に話しかけることが何よりも重要です。