心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識を学べるでしょう。

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授業中のスマホはデメリットばかりで記憶力にも影響が

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授業中にスマホで動画を見たり、ゲームしたりしている人っていますよね。私も何度もいじったことはありますし、大学の講義でもその光景をよく見かけることがあります。もしかしたら、高校生もやっているかも。

もちろん、いじったことで集中力が下がるのは当たり前な話で、本人のテストの成績が落ちるというのは何の疑問もありません。

しかし最新の研究によると、スマホをいじっている人が近くにいるだけでも、その周りの人の記憶力が落ちてしまうのだそうです。

今回は、授業中のスマホのデメリットについてお伝えしていきます。

 

 

授業中のスマホのデメリット

ピッツバーグ大学は、授業中のスマホなどの電子機器の使用でテストの成績にどんなデメリットがあるか調べた(1)そうです。

研究では、同大学の生徒118人を対象とした実験を行っており、彼らを次の2つのグループに分けて介入を行ったんだとか。

  • 授業時間の半分はスマホなどの電子機器の使用を許可するグループ
  • 授業中のスマホを禁止するグループ

教授から「スマホを使っていいよ」なんて言葉を聞いた生徒は、さぞかし嬉しかったでしょうね。多くの人がいじりそうな気がします。

さて、両グループは3つの結果によって、比較したらしい。

  • 授業中に出された問題の正答率
  • 3回の小さなテスト
  • 期末テスト

「スマホをいじってたらどれも低いんじゃないの?」と思ってしまうところなんですが、実は意外な結果が出たそう。

結果はというと、

  • 両グループに授業の理解度に差はなかった
  • スマホなどの電子機器を許されたグループは、3回のテストと期末テストの成績が低かった
  • スマホをなどの電子機器許されたグループにいた、スマホをいじらなかった人も期末テストの成績が下がった
  • 期末テストの成績はスマホグループで最低でも5%低かった

といった感じに。どうやら、電子機器によって気が散って長期的な記憶力が落ちてしまったようです。やはりスマホを許されると、テストの成績は下がってしまうのだそう。しかし、疑問な点もあります。「理解度に差はなかった」というのは一体どういうことなのでしょうか?

実は、これには理由があって、実験で使われた教材の数が豊富だったからだとか。ネットで授業のスライドが見れたり、教科書が充実してたりして、授業中の問題に答えやすい環境が作られていたらしいのです。なので、理解度に差が出なかったのです。もし教材が充実していなかったら、理解度に差が出ていたかもしれません。

もう1つ疑問に思う結果もあります。それは「スマホをいじっていない人も期末テストの成績が下がった」ことです。なぜ、彼らの成績は下がってしまったのでしょうか?

 

なぜスマホをいじっていない人も成績が落ちたのか

実験では、全くスマホをいじらなかった人は6人ほどいたそうです。真面目に授業に参加していたのにも関わらず、成績が下がったのは可哀想な話ですよね。一体なぜ下がってしまったのでしょうか?

この研究の論文の著者曰く、

 指導者に注意を向けようとした少数の学生達の前方や両サイドに気を散らす活動があった。指導者はしばしば、2人の学生がラップトップで画像を見て笑っていることに気づいている。そのような行動は、周りの人の気を散らしているように見えたのだ。

とのこと。

授業中にスマホを許可しただけで、環境自体が集中できないものへと変わってしまったようです。やはり、授業中のスマホはデメリットばかり。禁止した方がいいのでしょうね。

 

まとめ

ほとんどの学校でスマホは禁止されているかと思います。ですが、中には指導員にバレないようにいじっている人もいるかもしれません。彼らは、自分の行為が周りの人の成績を下げているんだということを意識するべきです。実験では、最低でも5%も教室全体の人の成績を下げています。指導員側も、授業内でのスマホの使用は徹底して減らすよう努力すべきでしょう。