心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識が得られるでしょう。

20181114133451

MENU

決断に時間がかかる人はストレスが溜まりやすいという研究結果

decision-maiking-styke
スーパーでお弁当を買うとき、旅先で友人へのお土産を決めるとき。

選択の機会は数多くあります。

あなたは、それらの選択にすぐ決断をしますか?それとも長い時間悩みますか?

じっくり悩んだ方が良い決断ができそうな気はします。

しかし、南洋理工大学とコロンビア大学の研究によると、悩む時間が長いとストレスが溜まることが分かりました。

しかもその決断に満足感はなく、逆にすぐに選択した方が結果に満足していたそうなのです。

 

あなたはどっち?2つの決断スタイル

わたしたちは、2つのスタイルのどちらかで選択への決断を行っています。

  1. assesment-oriented
  2. locomotion-oriented

1のスタイルで決断を行っている人は、正しい決断をすることに過剰に囚われています。たとえば、人に意見を伝えるとき、正しいことを言わないとと意識しすぎてしまう人に当てはまるスタイルです。

 

2のスタイルの人は、動くことや変化することにモチベーションを感じ、即断ですぐ行動をします。行動派のスタイルですね。

「ただやるだけだ」この言葉に強く同意したり、新しく出会った人と話すときに相手のステータス(見た目や社会的ステータスなど)を気にすることがなかったりします。

 

このどちらのスタイルかで、ストレスを感じる強さは変わります。1に心当たりのある人は、選択のたびにストレスが溜まっているかもしれません。

 

決断に関する研究結果

南洋理工大学とコロンビア大学の研究では、決断のスタイルによってストレスの感じ方に違いが出るのか調べています。実験は5つ行われました。

 

1つ目、友人と自分に贈り物を選ぶという実験です。

参加者の数は、107人。ウィンターアクセサリー20個の中から、友人と自分にそれぞれ送りたいアクセサリーを選ぶという指示が与えられました。

そのアクセサリーは抽選で当たったら手に入る、と伝えられていました。他の人と選択が被らなければ、当たる確率が高くなるという設定です。

贈り物の選択が終わると、いくつかの質問が行われました。

そしてその結果、次のようなことが分かったそうです。

  • 日頃から選択に時間をかけている人(assesment-oriented)は、この課題でストレスを感じやすく、自分の決断に満足も不満もなかった
  • 逆に、即断即決している人(locomotion-oriented)は、ストレスを感じておらず、自分の決断に満足していた

決断のスタイルによって、選択に迫られた時のストレスの感じ方、そして満足感に差が出たのです。

 

続いて2つ目の実験でも同様の結果が出ています。

今度は、参加者である花嫁たちに結婚のことを尋ねました。

参加者らは、結婚式の日のことを振り返り、招待客を誰するか?や日にちをいつにするか?などの過去の選択に関する質問に答えました。

そして再びいくつかの質問を行ったところ、またしても実験1と同じような結果が出たのです。

  • assesment-orientedは、選択にストレスを感じやすかった。自分の決断が失敗しないか不安に思っていた
  • assesment-orientedのストレスの原因の1つは、失敗に関して考えていることであった

つまり、長々と選択に悩んでいた人たちは、後悔したくないという思いからストレスを感じていたのです。

 

他にも、選挙、タスクの優先度、プライミングの実験を行って、実験1,2と同様の結果が出ています。

どの実験でも、決断に時間をかけるとストレスを感じやすかったのです。

これらの結果から、素早く決断する方が良いと研究者はいいます。

ただし、研究者曰く、長い時間悩んだ方が良いときもあるのだそうです。そのときとは、自分と強く関連がある選択とのこと。

  • 人生が変わるようなこと
  • 投資

このような選択の際には、長時間悩むことの方がよい結果をもたらすのです。

普段の生活における意思決定の場では、即断即決をし、重要な場面ではじっくりと悩むという使い分けが賢い方法だといえるでしょう。