心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識を学べるでしょう。

20181114133451

MENU

通勤途中に自然があるだけでメンタルは向上する

nature-mental
健康のため、歩いて通勤する人は少なくないはず。自転車でもいいのですが、体を動かす習慣はストレスを減らし、健康改善にも繋がります。

ですが、ただ歩くだけでは勿体無い。自然のある場所を通勤のルートに加えるだけで、メンタルは大きく向上するのです。

うつ、不安、緊張、そういったほかのメンタルも同時に向上させるなら、自然が不可欠なのです。

今回は、「通勤途中の自然がメンタルに効くよ」という話しをお伝えします。

 

 

自然のあるなしがメンタルを左右する

歩くとストレスが減るというのは、よくある話し。では、他のメンタルはどうなの?ということをポンペウ・ファブラ大学らは、研究で調査しています。

 

結論から先にいいますと、歩くときに自然のある場所を通らなければ、ストレス以外のメンタルへの効果はほぼありません。

 

ポンペウ・ファブラ大学らの研究(1)では、3599人を対象にこんな調査を行いました。

  • 通勤の方法、通勤中に自然があるか?を質問
  • 全般的なメンタルを調査ー過去4週間を振り返ってもらい、「物凄く緊張した体験があったか?」「リラックスできているか?」などを質問

通勤の方法は、歩きか自転車か、電車か車かを聞いたとのこと。

メンタルは、不安や緊張、ポジティブな気分かなど、ストレスを含めた全般的なメンタルについて調査しています。

 

そして調査の結果、こんなことが分かりました。

  • 通勤中に自然のある場所を通っている人は、自然のない場所を通っている人より、平均で2ポイントほどメンタルが良好だった
  • さらに、自然のある場所を歩いたり自転車で漕いだりしている人は、4ポイントほどメンタルが良好だった
  • 自然のない場所で体を動かしている人は、動かしていない人と比べてメンタルに差はなかった

メンタルのポイントとは、質問の結果を0-100点満点に換算したもので、上に行くほどメンタルの調子が良いというもの。

たった一つの違い、通勤中に自然があるかないかでメンタルが大きく左右されることが分かったのです。

 

自然がメンタルにいいことは分かりました。では、どのくらい自然があればいいのか疑問に思いませんか?

そのことについても、研究チームは調べています。

 

どれだけ自然があればいいの?

研究チームは、3599人に対してこんな調査も行いました。

  • 周りの騒音、緑が多いか、どんな眺めか、などからなる7つの質問で通勤途中の自然の質を評価してもらう

当然、緑が多いほうがメンタルにいいんだろうな、と思いますよね。しかし、結果は違いました。

なんと、自然の質に関係なく、ただ自然があると感じられるだけでメンタルにいいというような結果が出たのです。

つまり、周りに青々とした木々が茂っていなくても、点々と緑があればいいということになります。

とにかく少しでも自然を感じられればいいので、都会で通勤している人でもできるのではないでしょうか。

 

他の自然の効果

自然がメンタルにいいだけではありません。

過去の研究の結果、次のような効果があることも分かっています。

  • 認知機能がアップ
  • 集中力、注意力アップ
  • 血圧を下げる

まとめると、自然のある場所を通勤ルートとして選べば、心身ともに健康になり、頭の回転も上がるということ。

おかげで仕事の生産性も上がるでしょうから、自由な時間が手に入れられうことだって出来るでしょう。

通勤途中に自然があるだけで、こんなにもよい効果が得られるのです。

 

まとめ

通勤ルートに自然のある場所を選べば、こんなメリットが得られます。

  • 全体的にメンタルが向上
  • 集中力や注意力、認知機能がアップ
  • 血圧が下がるなどの健康効果

さらに、電車や車をやめて、歩きや自転車で通勤すれば、より効果が得られるでしょう。

都会に住んでいて自然があまりないという人でも、少しでも自然を感じられる場所に行けば、問題ありません。

主観的に自然があると思えれば、それでメンタルは向上するのです。

なので、通勤に、自然を取り入れてみてはいかがですか?