心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識が得られるでしょう。

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幸せな性格とは外交性のこと、でもそれより幸福を左右するのは...

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外交的な人は常に明るく、人に囲まれていて幸せそうに見えるものです。

しかし、内向的な人が幸せでないかと言うと、決してそんなことはありません。

確かに、心理学では、外交的な方が結婚生活が上手くいきやすかったりうつになりづらいといわれてたりします。人間関係もメンタルも充実する性格なのです。

だからといって、内向的な人が外交性を演じるメリットはほとんどありません

幸福を感じるためには、性格ではなくもっと別の何かかが必要なのです。友達の数でもなく、家族との関係でもない、幸福な人にある特有な性質とは、何なのでしょうか?

 

過去の捉え方がキーポイント

幸福な人に特有な性質が、サンフランシスコ州立大学の研究で明らかとなりました。

研究では、754人の大学生の参加者を集めて、いくつかの質問を行ったそうです。

  • ビッグファイブを使った性格に関する質問
  • 人生の満足度
  • 過去と現在、未来の捉え方

過去と現在、未来の捉え方というのは、たとえば過去のことであれば「あの時は楽しかったな」とポジティブに思えるか、それとも「楽しかった日などない」とネガティブに思うのかです。

研究者らが回答を集めて、分析を行ったところ、こんな結果が表れました。

  • 外交的な人は、過去をポジティブに捉えてネガティブに思うことは少なかった
  • 外交的な人は人生の喜びを感じやすかった
  • 神経症傾向(不安やストレスを感じやすい性格のこと)の高い人は、過去をネガティブに捉える傾向にあり、人生の喜びを感じづらかった

そして面白い点は、人生の喜びを感じられているかは、過去の捉え方によって多くの部分を説明できる、という結果が出たことです。

 

研究者は、今回の結果をこのようにいいます。

これらのモデルが示すところによれば、外向的な人の人生の満足感が高まった理由は、過去の捉え方がノスタルジックで悲観的でないことや現在の楽しみに集中しているからであった。

しかしながら、これらのモデルは、神経症傾向の高い人が過去を過剰にネガティブな捉え方をしていることが原因で人生に満足できていないことも示した。

なによりも、過去の捉え方が私たちの幸福に影響を与えているのです。

外交的な人は、昔の出来事を自分に都合の良いように解釈をします。なので彼らの昔話を聞くと、いつもポジティブな話題が出てきます。

内向的な人や神経症傾向の高い人もこれを見習って過去をポジティブに解釈をすれば、幸福を感じやすくなるかもしれません。

 

研究者も次のように言っています。

つまり、ライフイベントが人生の満足度を強く予測できない一方で、人々が人生をどのように解釈するかが人生の満足を形作るのに不可欠であるように思われる。

人生の解釈の仕方次第で、幸福にも不幸にも変えられるかもしれないのです。

 

とはいえ、どうやったら、過去をポジティブに捉えられるのでしょうか?

ポジティブ心理学の中には、そのための相応しい方法があります。3グッドシングスという方法です。

やり方は、その日にあった良かったことを3つ紙に書きだすだけ。

気持ちよく起きれた。運動でリフレッシュできた。友だちに会えた。些細なことでも、3つだけ思い出して書き出すことで、過去の出来事がポジティブなものに思えてきます。

習慣的に3グッドシングスを行うことで、昔のことを思い出す際に、自然と楽しかったことが思い出せるように癖付きます。

認知行動療法でも、似た方法が使われるくらいで効果的な方法です。何週間か試すことで以前の自分よりも幸福を感じられるように変われるでしょう。