心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識を学べるでしょう。

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どうしても自分に正直になれないという人に伝えたい心理学

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人と正直に話せないという方は多いです。

関係を悪くしたくない。相手を傷つけたくない。本来の自分をさらけだすのは怖い。初対面でもたとえ友人でも、気を遣いすぎて会話するのが疲れてしまうこともあるでしょう。

でも本当に、自分を偽ることが人間関係を良くするのでしょうか?実際にありのままの自分で会話したら、相手に良く思われないのでしょうか?

心理学では、こんな実験を行っています。正直になるのが怖い人が自分をさらけだしたら、人からどんな反応が返ってくるかという実験です。

今回は、正直さの心理学についてお伝えしていきます。

 

 

3日間正直になったら、こんな変化が起きた

もし、頭の中の言葉、感情の全てを正直に伝えるようにしたら、相手に嫌われてしまうのでしょうか?

シカゴ大学とカーネギーメロン大学の研究(1)では、被験者らに3日間だけ誰にでも正直になるよう実験を行いました。

実験に参加したのは、154人の学生たち。彼らは、次の3つのグループに分けられて、3日間を過ごしました。

  • しゃべる時はいつでも、正直に思考や感情を伝えるグループ
  • ” やさしさを意識してしゃべるグループ
  • ” いつも通りにしゃべるグループ

正直グループは、友人でも目上のひとでも等しく、ありのままでいるよう指示されています。やさしさグループも同様、誰に対してもやさしくです。

その後、3日間経った後の変化はというと、

  • 正直グループもやさしさグループも、幸せさが増した
  • ” 会話が楽しくなった
  • ” 深い人間関係が築けた
  • いつも通りのグループは、変化なし

といった結果に。

続けて2週間後にも彼らの気持ちを聞いたところ、2グループとも同じように「幸せ」で「人間関係がよくなった」と答えたそう。

ちなみに、正直グループの実験の参加者たちは、はじめは「本当の自分を出すのが怖い」と感じていたそうです。しかし実験終了後、想像していたのとは違って、逆に楽しむことができたと答えています。

やさしく人としゃべるのは、当然のことですが人間関係を良くします。それと同じくらい、正直でいることも良い人間関係には欠かせないということが分かったのです。

 

気まずくなる話題で正直に自分の気持ちを伝えたらどうなる?

先ほどの実験で、正直でいたほうが良いということが分かりました。でも、気まずい話題ではどうなんでしょうか?

触れちゃいけないことに触れてしまったり、恥ずかしいことについてしゃべったり。顔が赤くなってしまうような話題でも、正直に話した方がいいのでしょうか?

 

シカゴ大学、カーネギーメロン大学の研究では、2つ目の実験を行っています。今度は、気まずい話題を正直に話さなければなりません。

研究の対象となったのは、101人の仲の良いペア。カップルや友人、家族同士ですね。

実験の内容は20分間の会話。話題は、「最近いつ、相手(仲のいい人)の目の前で泣きましたか?」という内容など。彼らは実験中、正直でいるよう研究者に言われました。

どの被験者も、実験前は、

  • 話すことに抵抗を感じていた
  • 相手に嫌われるんじゃないかと感じていた

そう。

しかし、いざ正直に話してみると、

  • お互いのことを良く知れたと感じた
  • お互いの関係が良くなった

という結果に。気まずい話題でも、正直な方が有利な結果となったのです。

良く知っている相手だからこそ話しにくい話題もあるでしょう。しかし、正直に話した方が、もっと相手のことを理解できるようになるかもしれません。

 

それ言ったらダメだよという話題でも正直になるべき?

「ちょっとそれないんじゃない?」と思っても、相手に伝えることを諦めることはありませんか?言ったら確実に傷つくだろうという言葉はなかなか伝えられないですよね。

では、実際言っちゃたらどうなるの?ということを、またしてもシカゴとカーネギーメロン大学の研究で調べています。

研究に参加したのは、106人の仲の良いペア。参加者の1方が相手にネガティブなことを伝えるという実験を行ったそうです。

実験の前には「相手がどんなリアクションするんだろう?」という予測を、実験後には言われた相手が「どう思ったか?」を答えるよう指示されました。

そして結果は、

  • 多くの参加者が「相手と気まずくなる」と予測していた
  • しかし相手はネガティブなことを聞いた後、より互いの関係が深くなったと答えた

といったことに。

またしても、正直な方が有利だという結果になったのです。「たかだか実験の話でしょ」と思っている方もいるでしょう。しかし、実験であっても、2人の関係が悪くなる又は変わらないどころか良くなっています。きっと、現実でも正直な方が良いはず。もちろん、やさしさを包んで言うことをオススメします。

 

まとめ

「ずっと自分を隠し続けてきたのに、今さら本当の自分なんて出せない」という方がいると思います。

しかし、少しずつでいいので、自分に正直になってみませんか?人間関係の疲れ、人としゃべっても楽しくないという感情。そのほとんどは、自分の気持ちに正直になることで少しずつ消えていきます。

「今日は1回でも素直になれた」、そういう日を増やしていきましょう。もしも、上手くいかない日があれば、マインドフルネスセルフコンパッションであなたの心を癒してあげてください。