心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識が得られるでしょう。

20181114133451

MENU

利他的なひとは知能が高いという研究結果

intellect-altruism
自分の時間を犠牲にして、他人のために尽くす人っていますよね。

「自分を優先しなくていいの?」と思ってしまうところなのですが、彼らにそんな心配は無用のようです。

実は、人のために行動できる人ほど知能が高いという研究があります。彼らは仕事のスピードが早いので、人を助けるだけの時間の余裕があるとのことなのです。

今回は、利他的行動と知能の関係についてお伝えします。

 

利他的な人は頭がいい

ルーヴェン・カトリック大学の研究(1)では、利他的な人は頭がいいのかを実験で調べています。

実験の対象となったのは、18~27歳の男女176人。ある投資のゲームで彼らの利他的な行動を観察しました。

 

ゲームでは、こんなことをしています。

  • 4人がプレイヤー、2人が観察という設定、しかしゲームに参加しているのは被験者1人のみ(後はコンピューター)
  • 最初に全員に40ポイントが配られる
  • 投資対象が提示され、投資したいポイント数を決める
  • 投資対象にポイントが100溜まったら、皆40ポイントずつゲット

プレイヤー1人あたり25ポイントを投資すれば、皆利益が得られるというゲームです。ゲームのはじめに被験者は観察役となり、投資対象に100ポイント溜まらなかったという失敗のシチュエーションを見せられます。その失敗を見た後、被験者はどのくらいポイントを投資するのか観察されました。

 

実験終了後、実験者は投資したポイントに応じて3つの分類をしました。

  1. 協調性のある人(25ポイント付近)
  2. 利己的な人(少ないポイント)
  3. 利他的な人(多くのポイント)

 

さて、被験者に最後のIQテストを受けてもらったところ、意外な結果が表れたとのことです。

その結果は、

  • 利他的な人がもっともIQテストの点が高かった
  • その差は10%ほど

でした。

人に平等であったり、自分の利益だけ追い求めたりする人よりも、人のために尽くせる人のほうが知的だったのです。

 

利他的な人の頭がいい理由は、

  • 人のために使った時間をすぐ回収できるから

という感じ。頭の良さゆえに仕事のスピードが早く、人のために使える時間が有り余っているということです。

頭が良くて有能、しかも優しいなんて、すごく魅力的な人物に思えますよね。

 

利他的な人はモテるかも

利他的であること、そして知的であることは、モテの大切な要素です。

過去の研究でもそのことについて明らかにしています。

女性からすると、男性の向社会的行動は好ましい特性に見える(Jensen-Cambell., et al 1995)。知性も同じく、どちらの性別にとってもパートーを選ぶ際の重要な基準になるうるのだ(Li., et al 2002)。

2つとも魅力的な特徴なので、身につけている人はさぞモテることでしょう。

知能はどうしようもないですが、利他的な行動は自分の意思やトレーニング次第で身につくので是非とも手に入れたいところですね。