心理の棚

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難しい質問をする面接官はナルシストとサディズムの可能性あり

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面接官の中には、優しい質問と難しい質問をしてくる人がいます。

「学生時代にがんばったことを教えて」これはよく聞かれる質問で、すらすらと答えられるでしょう。

一方、「日本全体にある窓の数を教えて」このような質問をされたら答えられますか?

ほとんどの人が答えられないはずです。

なぜ、面接官の中にこんな難しい質問をしてくる人がいるのでしょうか?ボーリング・グリーン州立大学らの研究によると、その答えのヒントは、あの性格特性にあるそうです。

 

難しい質問をしてくる面接官の性格特性とは?

「カナダに生息する牛の数を教えて」「マンホールはなぜ地面を覆っているの?」

これらの難しい質問を答えられたら、仕事に向いていると判断できるのでしょうか?

多くの人が「NO」と口をそろえるでしょう。しかし、ある性格特性の人は逆です。面接では難しい質問をするべきと答えるのです。

ボーリング・グリーン州立大学らの研究では、難しい質問を好む人の性格について調べました。

700人以上の人を集め、こんな実験を行っています。

  • 面接で使われる3種類の質問を用意
  1. 伝統的な質問(あなたは聞き上手ですか?)
  2. 行動の質問(失敗した体験を教えて)
  3. 難しい質問(いすとは何なのかをエイリアンに説明して)
  • 参加者らは、面接でこれらの質問をすることが好ましいかを評価した(1~7点)
  • ダークトライアド、サディズムの傾向をテストした

サディズムというのは、人を傷つけることに快感を覚えることをいいます。

さて、実験の結果驚きの事実が明らかとなったそうです。

  • 難しい質問を好ましいと評価していた人は、ナルシストとサディズムの傾向があった
  • 特に、「冷淡さ」が好ましさの評価と関係していた
  • 直感で採用する人と、社会的に自信の無い人も、難しい質問を好ましいと評価した

多くの人が難しい質問を好ましくないと評価していたにもかかわらず、ナルシストやサディズムの人は好ましいと評価したのです。

難しい質問をしがちな人は、「こんな質問をする俺すごい」「この子つらそうな顔してる、気持ちがいいな」と思っている可能性があるかもしれません。

 

さらに同大学らが行ったもう1つの実験でも、同様の結果が出ています。2つ目の実験では、参加者らのダークトライアド、サディズムに加えて、共感力や自己高揚を調べたそうです。

すると、こんな結果が出ました。

  • ナルシストとサディズムが難しい質問への評価と関係していた
  • 色んな視点から物事を考えられる人は、難しい質問を好ましくないと評価していた
  • 色んな視点から物事を考えられない人は、難しい質問を好ましいと評価していた

自分の意見に固執する人も難しい質問を好ましく思っていました。

実験1、2をまとめると、難しい質問を好む人は直感で採用を決め、頭が固くてナルシストでサディズムの可能性があるということです。良いところがありませんね。

 

難しい質問で能力が分かるという科学的根拠は乏しい

そもそも、難しい質問への答え方で志望者の能力が分かるという科学的根拠はほとんどありません。

むしろ、志望者にストレスを与えて不快な気分にさせるという研究結果が報告されています。

面接官を勤めている人は、難しい質問ではなく、少し考えれば分かる問題や答えやすい質問をするべきでしょう。