孤独感を消すのに人と会う必要はありません。もちろん、仲の良い友達と会うというのは効果的な方法ではあります。
しかし、何らかの事情で人と会いたくない、会えないという場合もあるでしょう。その場合、無理に会おうとしなくても一人で出来る方法もあるのです。
今回は、一人で孤独感を消すための方法についてお伝えしていきます。
孤独感を消すべき理由
なんとなく「孤独感は良くないものだ」と考えている人はいることでしょう。しかし実際にどんなデメリットがあるのか知らないという人もいるはず。そこでまず最初に孤独感のデメリットについてお伝えします。
孤独感には様々なリスクがあります。まず1例を出すと、認知症のリスクが上がるということです。
2012年のアムステルダムの研究(1)では、孤独感と認知症に繋がりがあることが分かっています。被験者2173人を3年間に調査した結果、孤独を感じる人ほど認知症のリスクが上がるというデータが得られたらしいのです。
他にも孤独感にはデメリットがあり、例えば、
- 体に炎症が起きる
- うつ傾向が高くなる
- 不安が増える
など、消すべき理由はいくつもあります。メンタルだけでなく体にも不調をきたすのが孤独感の特徴だといえるでしょう。
孤独感を消すなら小説を読もう
バッファロー大学の研究(2)では、小説を読むことで孤独感が消えるということが分かったそうです。
この研究の実験は140人の学生を使って行われたもので、デザインはこんな感じになっています。
- 被験者らにハリーポッターの賢者の石または、トワイライトを30分読ませる
- 被験者が魔法使いまたはヴァンパイアにどの程度感化されたか質問紙で調べる
- 集団との同一化(イギリスをどのように感じるかなど)を質問紙で調べる
- 人生の満足度、気分から孤独感が消えたか調べる
このように、ハリ-ポッターを読んだら自分も魔法使いの様に感じたり、ハーマイオニーやロンたちと一緒に冒険しているかのように感じたりするのかというのを調べたんだそう。
つまり小説を読むと、物語の中に自分の居場所を感じて孤独感が消えるのではってことを見ていったんですね。
さて、結果どうなったかというと、
- 集団への所属感が上がった
- 魔法使いやヴァンパイアへのアイデンティティが高まった
- 人生の満足度や気分が上がった
といった感じに。
集団への所属感から、孤独感が消えて、その結果感情にも変化が起きたということになります。
この結果について著者曰く、
今回の研究は、物語は集団的アイデンティティを与えることで、孤独の代わりになることを示した。
とのことで、小説が孤独を消す可能性があることを示しています。
久しく人と会っていない人、家で過ごす時間の多い人など、孤独を感じやすい状況にある人は小説を読んでみるのが良いのではないでしょうか。
まとめ
孤独感を消したいなら、小説を読んでみましょう。特に、登場人物や設定に共感できる物語が効果的だと思います。
お気に入りの小説を見つけ、自分がその物語がいることを想像する。これだけでも孤独感は消えていくはずです。
私の場合、小説を読むのも好きなのですが、アニメも好きなのでアニメで孤独を消そうとすることもあります。その世界観に浸れる物語であればなんでも良さそうな気はするので、小説が苦手だと言う人もなにかしら別の媒体の物語に触れてみるのも良いかもしれません。