1月31日から風邪で寝込んでいて、まだ体調が優れません。一応、記事を書けるくらいの体力は戻ったので、短めですが心理学に関する研究を紹介していきたいと思います。
今回は、マインドワンダリング中に浮かぶアイデアの方が仕事中に浮かぶアイデアよりも、ある点で優れているよというお話を紹介します。
マインドワンダリング中に浮かぶアイデアは何が違うの?
マインドワンダリングというのは、仕事とは無関係のことをぼーっと考えている状態のことです。シャワーを浴びながら明日の予定を考えたり、ご飯を食べながら今日の振り返りをしたりする時に、起こります。
新しい研究(1)では、このマインドワンダリング中に浮かぶアイデアがある点で優れていることを明らかにしました。
それは、行き詰まりを解決するアイデアが浮かびやすいということでした。
研究者らは、プロのライターと物理学者185人を集め、アイデアに関する調査を行いました。
調査の概要は、こんな感じです。
- 夜中にメールを送る
- 内容は、1日でもっともよかったアイデアを説明してというもの
- アイデアが浮かんだ時、何を考えていたのか?何をしていたか?そして、アイデアの質は高いと思うかを聞いた
- 仕事時間や運動量、気分なども質問した
参加者らは、このメールを1週間または2週間に渡って、受け取りました。そして3ヵ月後または6ヵ月後に、再びメールを受け取って、最初に答えたアイデアの質を評価したそうです。
さて、研究者らが集まった回答を分析した結果、次のことが分かりました。
- アイデアのうち20%が、仕事とは無関係なことを考えている時(マインドワンダリング中)に浮かんでいた
- マインドワンダンリングのアイデアは、アハモーメント(ひらめいた!という感覚)を体験しやすかった
- マインドワンダリング中には、行き詰まりを解決するようなアイデアが浮かびやすかった
ということで、行き詰まりを解決するという点で、マインドワンダリングは優れていました。ぼーっとしているときは、解けなかった問題の答えがふと浮かびやすいのかもしれません。
問題に行き詰ったら、ぼーっとしてみることをオススメします。