心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識が得られるでしょう。

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興味のないことにもモチベーションを上げる方法5選

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「勉強し出せば集中できるけど、それまでが大変」「やる気が出なくてスマホばかりいじっちゃう」

そういう方に向けて、科学的に根拠のあるモチベーションを上げる方法を6つ紹介します。

これらの方法は、イリノイ大学やペンシルバニア大学らの研究から集めたものです。あなたのモチベーションを底上げしてくれることでしょう。

だらだらと怠けてしまう自分が、過去のものとなるはず。

※これから紹介する方法の名前は、私が勝手に名づけています。

 

 

セルフトーククエスチョン

セルフトーククエスチョンとは、未来形で自分に問かける方法のこと。

やり方は、これからやることに「~をやるのか?」と自分に問います。

勉強であれば、「これから勉強をするのか?」と問うだけです。

 

シンプルな方法ですが、「今から勉強するぞ!」や「俺は出来る!」と考えるよりも、ずっと効果的です。

 

イリノイ大学らの研究(1)では、被験者を2つのグループに分けて実験をおこなっています。

  1. 「解くのか?」と自分に問いかける
  2. 「解ける」と思考する

両グループにアナグラムを解かせた結果、自分に問いかけたグループの方が2倍ほど多く問題を解きました

この結果は、モチベーションが上がり、集中力が増したことを意味します。

 

言葉には不思議な力があり、思考の文法を少し変えただけでモチベーションは左右されるのです。

この方法は、セラピストが患者の行動を促す時にも使われています。効果抜群なので、是非試してみてください。

 

好奇心を利用する

「何を学べるんだろう?わくわくする」というように、好奇心の強い時ほど、やる気が出るものです。そしてその好奇心を利用すれば、どんな興味のないことでもモチベーションを上げることができます

 

やり方は、好奇心を刺激してからやりたいことに取り組むだけ。

例を見ていきましょう。あなたは勉強が苦痛でたまりません。そこで、好奇心を利用します。机に向かう前に、ネットでも本でもいいので謎解きを1つ見つけて、解こうとしてください答えを見るのは我慢です

すると、「答えが気になってしょうがない」というように好奇心が刺激された状態になります。その状態で勉強に向かえば、モチベーションが上がったまま集中することができるのです。

 

カリフォルニア大学らの研究(2)によると、好奇心の強い状態の時には、どんな興味のないことにもモチベーションが上がるのだそうです。

実験では、被験者にトリビアの問題を見せた後、答えを伏せたまま別の作業に取り組んでもらいました。作業は、問題とは関係のない、人の顔写真を記憶するというもの。

また別の被験者には、トリビアの問題と一緒に答えを見せた後、同じ作業をしました。

その結果、答えを伏せられていた被験者の方が多くの顔を記憶していたのです。

 

この研究のポイントは、モチベーションだけでなく記憶力もアップしているところ。学習に使いたいというときには、かなり有効なテクニックです。

 

失う恐怖を利用

行動経済学の損失回避を使ったテクニックです。

 

やり方は次の通り。

  • 貯金からなくなると苦痛なくらいのお金を用意する
  • 信頼できる人にあずける
  • 怠けるたびに、そのお金を預けた人のものにする

自分が行動を起こさないと損をしていくという方法です。

もちろん、お金以外のものでも構いません。自分の欲しいものを買っておいて、人に預けておくというのもありです。

損をしたくないという心理がモチベーションをアップさせてくれます。

 

この方法は、ペンシルバニア大学で行われた研究(3)で効果のあった方法です。

実験では、肥満や過体重の被験者に運動のプログラムに参加してもらい、2つのグループに分けました。

  1. 運動を1回するたびに1.4ドルもらえる
  2. 最初に42ドル受け取った後、運動をサボるたびに1.4ドル失う

実験の結果、後者のグループの方が圧倒的に運動をしていたとのこと。お金をもらえるグループよりも、50%多く運動に時間を割いたそうです。

 

失いたくない、損をしたくない、というネガティブな感情がモチベーションを無理にでも引き出してくれるでしょう。

 

人にアドバイスを贈る

アドバイスを受け取った方がモチベーションが上がるように思いませんか?しかし、実際には、アドバイスを自分から贈った方がモチベーションが上がります

 

やり方は、

  • 自分と同じ境遇の人にアドバイスを贈る

だけです。

テスト勉強が嫌で溜まらないというときには、同じように勉強嫌いな人に向けてアドバイスを贈るのです。「今つらい時間を乗り越えたら、いい大学に入りやすくなるよ」というような感じ。

その様な人がいない場合は、架空の人を想像してノートに書いてみるのもありです。

 

ペンシルバニア大学らの研究(4)でその効果は検証済み。実験では、職探しをしている人が同じように職を探している人に向けてアドバイスを与えたところ、アドバイスをもらう側よりもモチベーションが68%高まりました。彼らは、より積極的に求人を探すようになったのです。

「やらないといけないのは分かってる、でも動けない」そういうときに使えるテクニックとのことです。

 

モチベーションが上がる理由は、自信がつくからだそう。アドバイスを与えるためには、成功体験を思い出さなくてはなりません。記憶の中のポジティブな体験が引っ張り出され、そのことがきっかけで自信が湧いてくるのです。自信の高さがモチベーションへと繋がり、行動が促されるというわけです。

想像上の困っている人でもいいので、アドバイスを贈ってみてはいかがですか?

 

ご褒美を先にもらう

「テスト100点取ったら、ゲームを買ってあげる」親に言われたことないですか?

もちろん、成果が出た後でご褒美をもらうのは、モチベーションが上がります。しかし、もっと効果的なのが、先にもらってしまうことです。

 

どんな小さなことでもいいので、自分にご褒美を用意してください。親に頼むのもあり。そしてすぐに作業に取り掛かります。1,2分たったら、ご褒美タイムにしましょう。勉強も仕事も途中にして、至福の時間を味わうのです。その後、もう一度作業に取り掛かります。

 

ご褒美を先にもらったらなまけそう、と思ってしまうところなのですが、コーネル大学らの研究(5)によると、その方が効果的とのことです。

研究では、被験者を3つのグループに分けて実験をしています。

  1. 作業中に0.6ドルもらえる
  2. 作業を終わらせてから1ヵ月後に0.6ドルもらえる
  3. なにももらえない

作業の内容は、2つの絵の違いを見つけるというものでした。彼らは、5個の間違いを見つけるように指示されるのですが、4個目を見つけた後、このようにいわれました。

「このまま続けても良いし、終わっても良いよ」

すると、4個目を終わらせてお金を先に貰ったグループは、追加のボーナスがないにもかかわらず、多くの人が続けたそうです。

各グループの差は次の通り。

  1. 84.2%
  2. 70.3%
  3. 52.1%

実験ではさらに、1月後のグループのみお金の額を増やして同じ作業を行わせましたが、作業中にお金をもらったグループの方が進んで5問目に取り組んだとのことです。

 

彼らは、すぐに報酬を得られたことでポジティブな気分になり、その後の作業にも積極的になったのだそう。

モチベーションがないときは、楽しさや幸せを感じようなご褒美を先に堪能してみると良いでしょう。

 

モチベーションが上がったら早速行動しよう

紹介した方法はどれも強力です。個人的には、セルフトーククエスチョンがオススメで、難しい論文を読む前にはいつも試しています。

モチベーションが上がったら、スマホもゲームも見えないところに隠して作業に没頭しましょう。

いつもよりもスムーズに集中できるようになるはず。語学学習や受験に向けての勉強、運動など、どんなことにも使える方法なので、是非実践してみてください。