心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識が得られるでしょう。

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【開放性の高いひと必見】1日15分で創造性を高める方法

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今回のお話は、残念ですが開放性の低い人には当てはまりません。

開放性とは、色んなことに興味を持てる性格のことです。例えば、こんな人が開放性が高いといえます。

  • 好奇心が強い
  • 審美眼(美しいものを見ると感動する)
  • アイデアを練るのが好き
  • 感受性が豊か
  • ぼーっとするのが好き

「私に当てはまる!」と思えた人は、おめでとうございます。あなたはクリエティブな分野で強みを発揮できるでしょう。

それも、あることを日常的に行えば、あなたの創造性は高まります。これからその方法についてお伝えしていきます。

 

開放性の高い人が創造性を高める方法

開放性が高いというだけで、すでにクリエイティブな分野で活躍できる素質があるといえます。

そしてその素質を活かしてさらに創造性を高める方法が、「15分間、ノートにアイデアや自分の感情を書き連ねる」です。

やり方は、次のテーマの中から1つ選んで、15分間ひたすら自分の考えをノートに書くだけです。

  • 自然の美しさについて
  • 感情的な体験について
  • 過去に見聞きした面白かったアイデアについて
  • 好奇心が刺激された体験

一番やりやすいのは、感情的な体験について書くことでしょうか。最近感動した映画やアニメ、ドラマなどの「ここが面白かった」というのを詳細に書きます。心の動かされた出来事なら何でもいいです。他のテーマも同じように、「海の素晴らしさを書いてみる」、「同級生が授業で発表したあのアイデアのどこどこが面白かった」などを書いてみて下さい。

ポイントは、詳細に素早く書くことです。

これを1日15分、たった5日間行うだけでもあなたの創造性は高まります。

「本当にそんなことで高まるの?」と疑う方もいると思うので、実際に同じことをして創造性が上がったという研究を見ていきましょう。

 

カールトン大学の研究結果

カールトン大学の研究(1)では、「普通の人が開放性の高い人と同じ行動をすると、創造性は高まるか?」ということを研究したそうです。

研究では、210人の学生が参加し、彼らを2グループに分けて実験を行いました。

  • 4日間、「ノートに特定のテーマ(先ほど紹介した)について15分書く」、5日目に「好奇心を刺激するトリビアの評価をする」を行うグループ
  • 4日間、「ノートに1日の振り返りを15分書く」、5日目に「退屈なトリビアを評価する」を行うグループ

2グループともに、実験のはじめ、終わり、さらに2週間後に創造性のテスト※を含む様々なテストを受けました。

※補足:創造性のテストとは、拡散的思考の能力を調べるテストです。「レンガの用途を可能な限り答えなさい」のように、1つのことを複数の視点から捉える思考のことです。クリエイティブな人はこの思考力が高いといわれています。

 

その結果示されたのが、

  • 開放性が高い人かつ「15分間のノートへのライティング(両グループとも)」で多くの文章を書いていた人ほど、創造性が上がった
  • 開放性が高い人かつ「特定のテーマについて書いたグループ」は、実験終了後にポジティブな感情が増し、真性さ(本当の自分の感覚)が高まった

とのことです。

残念なことに、実験の目的であった「普通の人が開放性の高い人と同じ行動をすると、創造性は高まるか?」は否定的な結果となりました。その代わりに、開放性の高い人だけ、介入によって創造性が高まることが確認されたのです。

 

15分間1日の振り返りをするだけでも創造性は上がっているので、テーマを決めて書くのが面倒だという方は、「今日こんなことあったな」と振り返りながらノートに書くだけでも良いでしょう。

 

まとめ

今回お伝えした方法を実践するときにオススメなのが、「感情的な体験について書くこと」です。

過去のエントリーでもお伝えしたとおり、20分間紙に感情を書き連ねるとワーキングメモリが向上することが分かっています。それだけでなく、ウィンザー大学の論文(2)では、3日間の感情の書き出しでネガティブな気分が減少したとの報告がありました。

創造性だけでなく、思わぬ恩恵も得られるので、「感情的な体験」を1日15分以上ノートに書きだす習慣を付けることをオススメします。新年から始めてみてはいかかがですか?