心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識を学べるでしょう。

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不安に負けないための姿勢の心理学

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緊張や不安になった時のことを思い出してみてください。

あなたは、どんな姿勢になっていたでしょうか?

体が丸まっていたり、縮こまっていたりしませんでしたか?

姿勢は、メンタルや脳を良くもするし悪くもします。よい姿勢でいれば、自分に自信が湧き、普段どおりかそれ以上のパフォーマンスを発揮できるでしょう。では、ダメな姿勢の時はどうなるのでしょうか?

新しい研究によると、特定の人だけ悪い姿勢でパフォーマンスが悪化するとのことです。

今回は、その事実をお伝えします。

 

 

不安な人は、姿勢で身体とパフォーマンスが悪化する

緊張するような場面で不安を強く感じる人ほど、姿勢による影響を受けやすいです。

サンフランシスコ州立大学らの研究(1)では、不安の強い人がうなだれるような姿勢をとると、身体やパフォーマンスが悪化することを明かしました。

研究では、125人の男女を対象にこんな実験を行っています。

  • 被験者らは、30s間、843から7ずつ引いていく計算問題を解く
  • 最初の15sは、うなだれる姿勢、または姿勢を正した状態のまま解いた(椅子に座っている)
  • 次の15sは、最初とは反対の姿勢で解いた

姿勢を正すか、崩した状態で843、836、829~というように、引き算をしたということです。

30sが経った後、彼らはメンタルの状態や計算の出来について質問に答えました。

すると、意外な結果が出たのです。

  • 計算中に不安を強く感じていた人ほど、うなだれた姿勢の時に、計算が難しいと感じていた(難しさを10点満点で評価すると、うなだれた姿勢は平均7点、よい姿勢は平均4.8点
  • 不安を強く感じた人は、首や肩の緊張、呼吸の難しさも感じていた
  • 一方、不安でなかった人たちは、姿勢の影響をほとんど受けなかった(うなだれた姿勢は平均4.9点、よい姿勢は平均4点

身体の状態もパフォーマンスも不調になったのは、不安を感じた人だけだったのです。

逆に、姿勢さえ正しておけば、不安を感じにくい人たちと同じくらいのパフォーマンスを発揮できるということでもあります。

不安に弱い人は、姿勢を見直してみると良いかもしれませんね。

 

なぜ、不安な人にのみ影響するの?

姿勢による悪影響をもっとも受けやすいのが、不安を感じているときだからです。

私たちは、思うような結果を出せなかった時、無力感と共にうなだたれポーズや、猫背のポーズをとってしまいます。テストで覚えたはずの単語が出てこなかったり、どうしても解けない問題があったりすると頭を抱えますよね。

逆に、いい結果が出たときは、ガッツポーズや堂々とした姿勢をとるでしょう。

人間は無意識の内に、無力感=悪い姿勢、勝利の感覚=よい姿勢と結び付けているわけです。

過去の研究によれば、この結びつけは不安のときほど強力になるとのこと。それゆえに、不安と姿勢の悪化で、パフォーマンスが落ちるのです。

 

 

まとめ

不安な人は、姿勢が悪くなるとメンタルやパフォーマンスが悪化します。

不安を強く感じたときには、堂々とした姿勢や、体をまっすぐにしておくと、いつも通りのパフォーマンスを出せるはずです。

緊張で頭が真っ白になりやすいという人は、ためして見ると良いかもしれません。