心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識が得られるでしょう。

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不安を感じやすいサイコパスがいるかも

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サイコパス
と聞いて多くの人が想像するのは、「自信たっぷり、人を騙す、メンタルが強靭」といった性質だと思います。しかし、どうやら心の脆いサイコパスも存在するようなのです。

明日のプレゼン不安だなぁ、休みたい、と考えるサイコパスがいるのかもしれません。

信じがたい話なのですが、マーストリヒト大学らの研究で彼らの存在が明らかとなっています。

これから2タイプのサイコパスを見ていきましょう。

 

 

1次的サイコパスと2次的サイコパス

サイコパスには2タイプいます。適応型と呼ばれる1次的サイコパスと、不適応型と呼ばれる2次的サイコパスです。

適応、不適応という名の通り、社会に適応できるかで2タイプに分かれています。

まずは、1次的サイコパスに含まれる人の特徴を見ていきましょう。

  • 恐れ知らず
  • 驚異的な社交力
  • ストレスや不安の耐性
  • 大胆

このタイプは、おしゃべり上手で自信家でもあり、人付き合いを得意とします。企業経営者やマスコミ関係者に多いタイプですね。

一方で2次的サイコパスは、

  • 衝動的
  • 反社会的
  • 意地悪
  • 利己的

彼らは、犯罪に走りやすいという特徴があります。1次的サイコパス に比べて悪い特性の集合体となっています。

もうお分かりかと思いますが、心の弱いサイコパスとは、2次的サイコパス のことです。彼らの心は脆く、ストレスや不安を感じやすいといわれています。

 

マーストリヒト大学らの研究結果

マーストリヒト大学らの研究(1)では、2次的サイコパスはストレスや不安に弱いことが分かりました。

研究結果で示されたのは、

  • 1次的サイコパスはストレスや不安とネガティブな相関(r= -0.22~ -0.40)がある
  • 2次的サイコパスは〃 ポジティブな相関(r = 0.19~0.40)がある

ということ。サイコパス特性のタイプによって、メンタルの強さに差が出たのです。

 

研究論文の著者曰く、

この結果は私たちの2つの仮説を部分的に支持した。痛みへの恐怖やストレス、不安を感じづらいのが高レベルの1次的サイコパスで、高レベルの2次的サイコパスはそれらを感じやすいことを報告したのである。

とのこと。

 

今回の研究結果は、18~40歳の高校教育を受けたことのある529人を対象とした調査で示されたものです。

調査では、被験者の2タイプのサイコパス特性とメンタルのデータを集めて、相関を分析したとのこと。

ただ、今回の実験に参加したのが教育レベルの高い人たちだったので、低い人を集めたら結果が変わっていたかもしれません。

 

1次的サイコパスが強靭なメンタルをもつ理由について、著者は「ネガティブな経験をしたことがないから」と推測しています。

というのも、1次的サイコパスは恐怖を感じる脳の部位が活性化しづらかったり、痛みに無反応だったりするんですね。なので、不安やストレスがどういう感情なのか知らないのです。なんとも羨ましい特性ですよね。

 

逆に、2次的サイコパスは恐怖や痛みを感じます。さらにいうと、2次的サイコパスと神経症傾向には相関関係があることが過去の研究で分かっています。ネガティブな感情を感じやすいゆえに、不安やストレス弱いのです。

彼らは反社会的なうえにメンタルが不安定なので、危険な存在です。彼らに近づかないように注意したいところですね。