心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識を学べるでしょう。

20181114133451

MENU

ある緑茶を飲むと、ストレスが減少するかも

green tea stress

アンチエイジングとして名の知られている緑茶ですが、どうやらストレスの減少にも役立つようです。

緑茶には様々な成分が含まれてまして、中でもカテキンやカフェイン、アミノ酸の3つが代表的なもの。

更に成分を分解すると、カテキンの中で最も多いのがEGCG(没食子産エピガロカテキン)、アミノ酸ではテアニンが一番多く含まれています。

 

科学的に抗ストレス作用が認められているのはテアニンですが、過去の研究では、他の成分の働きについてはよく分かっていなかったようです。

そこで緑茶の3種類の成分とストレスとの関係について、静岡大学がとある実験を行ったそう。今回は静岡大学の緑茶とストレスについての論文(1)からどんな緑茶を飲むとよいのか見てみましょう。

どんな緑茶を飲むとストレスが減るの?

静岡大学は、被験者20人の健康的な人たちに対して、2つのグループへ分けて実験を行ったそうです。

  1. 低カフェインの緑茶を1日300ml以上飲む。だいたい標準的なカフェインの4分の1から5分の1の量。
  2. 標準的なカフェイン量の緑茶を1日300ml飲む

実験前に水を1週間飲ませ、身体からカフェインを取り除いた後、介入を行ったとのこと。その実験期間は、約7日。実験中は緑茶以外からカフェインを取れないので、コーヒー好きにはなかなか厳しそうな実験となっております。

 

さて、結果はこんな感じです。

  • 仕事前、仕事後のストレスが減少
  • 緑茶を飲む量が多かった人ほどストレスは減少した
  • 標準的なカフェイン量から少量のカフェインの緑茶に変えると、ストレスが減少した
  • 少量のカフェインを多く飲んだ人ほど、睡眠が深くなった
  • どちらも主観的なストレス、疲労が減少

どうやら、少量のカフェインを含む緑茶を多く飲むほど、ストレスが大きく減少するようです。といっても、カフェインが少ないことよりも、成分の割合の方が重要みたい。

 

研究者曰く、

「少量のカフェインは有益ではないが、テアニン、カフェイン、EGCGの相互作用はストレスを抑えるのに重要である。標準量のカフェインの緑茶に含まれるテアニン、カフェイン、EGCGの割合は、1:1:0.5だったが、少量のカフェインの緑茶では、1:0.3:0.3であった。少量のカフェイン量では、標準よりも3つの割合が2.5倍高かったから、抗ストレス作用が大きく働いたと考えられる。」

とのこと。緑茶のストレス減少を最大限引き出すには、成分のバランスが大事みたいですね。とりあえず、カフェインの少ない緑茶を飲んでおけばよさそうな気はします。

気になるのが、どのくらいの量を一日に飲んだらいいのかということ。

飲む量については、研究者曰く、

「ストレス反応を抑えるには、最低でも600mlの緑茶が必要とされるだろう」

とのこと。ご飯後に、緑茶を飲むようにすれば難なく超えられそうな値です。ストレスを強く感じた日には、がぶ飲みしてみてもいいかも。

まとめ

緑茶には、ストレス減少の効果があるようです。特に、カフェインが少量の緑茶を多く飲むほど、ストレスの減少が期待されます。しかし実験デザインが信頼性の高いものとはいえないので、絶対にストレスが減るとはいえません。ただ、緑茶には体重減少や抗酸化作用があるので、飲むことはオススメします。一日600mlでいいので、そんなに大変ではないはず。私も飲んでみようかな。