友人のページにアップされる「誰々と~に行って来たよ」という投稿や、別の友人と一緒にはしゃいでいる写真たち。
その投稿を見ると、気にしないようにはしていても、「なんで私を誘ってくれないんだろう?」「楽しそうだな」などと、いろいろ考えてしまいます。
実は新しい研究によると、友人のSNSの投稿を見るたびに、私達のメンタルは悪化してしまうそうです。
今回は、SNSとメンタルの関係についてお伝えします。
友人のSNSを見るだけで、ネガティブになるかも
バッファロー大学の研究(1)では、架空のフェイスブックページを使った実験で友人の投稿がメンタルに与える影響を調べています。
研究の対象となったのは、194人の被験者ら。彼らは、ランダムに2つのグループに分けられ、実験を行いました。
- 仲間はずれグループ
- 仲間グループ
それぞれのグループには、30sの別々のシナリオを見せたそうです。どんな内容だったかというと、
- 仲間はずれグループ:1人の仲のいい友人のフェイスブックのページでもう一人の友人と喋っているというシナリオ
- 仲間グループ:自分のフェイスブックのページで仲のいい有人2人と喋っているシナリオ
こんな感じ。この架空のフェイスブックページは、事前に被験者から聞いた友人の名前で作ったんだとか。
シナリオを見終わったら、現在の気持ちについて尋ねたそうです。
その結果分かったのが、
- 仲間はずれグループはネガティブな気分になった
- 仲間はずれグループはポジティブな体験を感じなかった
- 特にネガティブさを感じたのは女性だった
ということ。
友人同士のSNSでは、どうしたって自分以外の人と遊んでいるという投稿を見てしまいます。結果、仲間はずれだと意識的にも無意識的にも感じてしまうのだそうです。メンタルが落ち込むのも無理はないですよね。
今回紹介した研究は架空の状況設定の話でしたが、現実世界にも当てはまるそうです。
論文の著者曰く、
拒絶される確率を最小限にするために、どれだけ拒絶が些細だろうと、人間は社会的排除のシグナルに自動的に反応するよう進化してきたと学者達は理論立てている。
私たちは、社会的排除の代わりに架空のシナリオを採用しにも関わらず、彼らは同じようにネガティブを感じた。
これらの結果から、私たちはこれらのシステムが想像上のシナリオだけでなく、SNSのコミュニケーションにも当てはまると推測する。
とのこと。なるべく友人同士のSNSは避けたほうが良さそうですね。どうしてもやりたいという場合は、個別のやり取りだけにするということをオススメします。
まとめ
友人と一緒にSNSをやると、ネガティブになりメンタルが悪化しやすくなります。当然、SNSをやっていなくても、隠れて友人の投稿を見る行為もメンタルに悪いです。
プライベートでのSNSは避けたほうがよいでしょう。