心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識を学べるでしょう。

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SNSの時間を30分以下にすれば、深刻なうつでさえ改善される

sns limit
うつの人の中には、悩みを共有したくてsnsで頻繁に投稿する人がいます。投稿しないにしても、1日30分以上見ている人は少なくないでしょう。

しかし、その行為は、メンタルをさらに悪化させます。

他人と繋がることは、悩みを解消するどころか膨らませてしまうのです。

実際、snsの利用時間を制限した人たちは、大きくうつが改善したと報告しました。うつでない人にもメリットのある話なので、その事実を見ていきましょう。

 

 

改善されるのはうつだけじゃない

snsの制限は、うつだけでなく、孤独、不安をも改善します。

ペンシルバニア大学の研究(1)では、143人を対象に、snsを制限する実験を行いました。

実験では、被験者らを2つのグループに分けています。

  1. 一日のsns利用時間を10分に制限する
  2. いつも通りにsnsを使う

3週間に渡って、彼らのメンタルを調査した結果、10分間制限したグループは、

  • うつの傾向が減った
  • 情報を見逃してしまうことへの恐れ(FOMO)が減った
  • 孤独が減った
  • 不安が減った

と報告したのです。

FOMOとは、知らない間に、友人がどんな投稿をしているのかが気になって不安になるという症状のこと。

彼らは、元々メンタルに問題があったわけではありません。それなのに、snsの時間を短くしただけで、メンタルがより健康的になったのです。

 

さらに驚くべきは、深刻なうつを報告していた人たちです。彼らは、うつの尺度(BDI-II)で平均23点を報告していました。うつの傾向が低い人の点数は14点以下なので、かなり高い点数です。

しかし、実験終了後には、

  • 平均23点から、平均14.5点に下がった

のです。

うつの傾向が低い人たちと比べても、ほとんど変わらない点数にまで減っています。それだけsnsの制限は効果が大きいということです。

なぜ、メンタルが改善されるのか?

snsでは、望んでいなくても、他人との比較をしてしまいます。その比較がメンタルを悪化させている原因です。

友人らの「~に行って来て楽しかった」「~と~が結婚した」「仕事が上手くいっている」など、ハッピーなニュースが流れるたびに、今の自分の生活に不満を抱いてしまう。募りに募った不満が、孤独を感じさせたり、うつにさせたりしてしまうのです。

 

snsを制限したことは、他人との比較が少なくなったということ。不満が減り、メンタルを悪化させる原因が遠のいたのです。

実際、実験に参加した人たちは、終了後にこんなことを報告しています。

他人の生活と比較しなくなって、想像以上のことが起きました。実験の期間中、自分のことを何倍もポジティブに感じられたのです。

snsがいかに私達の心をコントロールしていたのかよく分かりますよね。

他人との比較が減る、そのことがメンタルを改善させるのです。

 

まとめ

ペンシルバニア大学の研究では、snsを1日10分に制限することで、孤独や不安、うつを低下させることを明かしました。

ですが、すぐに今日から10分を実行しようと思っても、成功する人は少ないでしょう。論文では、「理想的な時間は一日30分以下だろう」と勧めています。

一度身に付いてしまった習慣は、なかなか辞めることができません。まずは一日1時間までに制限し、次に45分、30分、とゆっくりレベルを上げていくのが成功しやすいと思います。

メンタルを改善したいという方は、早速今日から始めてみてはいかがですか?