心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識が得られるでしょう。

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気をつけてSNSを見ないと、知識に過剰な自信が生まれる

sns-knowledge
SNSを使えば、ネット検索では手に入らないような魅力的なニュースが手に入ります。

しかし、そのせいで思わぬ弊害がもたらされていることを私たちは知りません。

ニュースフィードに流れでくる情報は、量が膨大すぎるゆえに、記事タイトルを読んだだけで満足してしまうことがあります。

ペンシルバニア大学の研究によると、情報をタイトルのみで流し読みしていれば、自分の知識に対して過剰な自信を持つようになってしまうのだそうです。

今一度、ニュースの読み方を見直す必要があるかもしれません。

 

SNSの流し読みで知識への過剰な自信が生まれる

SNSのニュースフィードを更新して、まず目に飛び込むのは記事のタイトル、そして画像です。

ペンシルバニア大学の研究では、これらを見ることで、私たちは記事の全文を読まなくても内容を理解できたつもりになってしまうことが明かされました。

 

研究では、18歳以上の大人990人を対象に実験を行っています。

参加者らは、ランダムに3つの内1つの指示に従いました。

  1. ワシントンポストの遺伝子組み換え食品の安全性に関する記事を全文読んだ(320人)
  2. 偽のフェイスブックのニュースフィードを読んだ。読んだのは、遺伝子組み換え食品の記事を含む4つの記事のプレビュー(タイトルや画像)だった(319人)
  3. 何も読まなかった(351人)

その後、それぞれの参加者に、遺伝子組み換え食品に関する6つの問題が出されました。

問題を解き終えると、「自分の回答に自信があるか?」「どれだけ正解していると思うか?」などの質問に答えたそうです。

 

直感的に、全文読んだグループが一番成績が高くなるのは分かると思います。すると当然、自分の回答に自信を持つのも全文を読んだグループな気がするでしょう。しかし、どうやら意外な結果が出たようです。

  • 前文を読んでいた人たちは、問題の正答率が高かった
  • フェイスブックで記事のプレビューのみを読んだ人たちは、コントロール群の平均よりも1問多く正解していただけだった。
  • しかし、記事プレビューを読んだ人たちは自分の回答に自信があると答え、特に強い感情を得たいという考え方の人ほど、その傾向が顕著に表れた

記事タイトルや画像のみでニュースを知った人たちは、内容を理解していないのにも関わらず、自分の知識に過剰な自信を持っていたのです。

 

研究者は次のように言います。

別のリサーチでは、誤った情報がソーシャルメディアで頻繁に見つかっていることが示されている。そして、フェイスブックの利用者は、記事のプレビューに触れることで、簡単に誤った情報に騙されてしまっている。

記事のタイトルには、読者の注意を引くため、嘘の情報が混ざっていることがあります。

誤った情報に踊らされないためにも、自分の目で本文に目を通して真偽を確かめることが大切ですね。