心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識が得られるでしょう。

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大学1年生が一人の時間をもっと過ごすべき理由

4年間の大学生活の中でも、1年目は特に精神が不安的になる時期。新しい友達を作れるかという心配や実家を恋しく思う気持ちが、メンタルを悪化させてしまうのです。もしも、そのまま大学に馴染めなければ、孤独を感じて学業成績にも悪影響を与えてしまうことでしょう。

では、どうしたら心の不安を取り除き、楽しく大学生活を過ごすことができるでしょうか?

新しい研究結果によると、一人の時間を作ることで大学に馴染みやすくなるといいます。

安定した精神と充実した生活を手にするには、あえて人と接しない時間を過ごすことが大事かもしれません。

新しい研究結果が Motivation and Emotion に掲載されています。

 

人と会ってばかりはメンタルに良くない

ロチェスター大学らの研究者が過去の研究を調べたところ、フレッシュマン(新1年生)は人と一緒にいる時間が長く、一人の時間を充分に過ごせていないことが分かったそうです。研究者らは、これではメンタルに良くないといいます。

一人を楽しんだり、価値ある時間を過ごしたりすることは、 精神的な健康とリンクしている。特に、社会集団に所属している感覚のない人たちに、これは当てはまる。

一部例外として、人との繋がりを強く意識できている人は、一人の時間が短くてもメンタルの悪化は免れるようです。

 

さらに研究者は続けます。

今回の結果では、一人の時間を避けたり捨てたりすることよりも、楽しんだり価値を感じたりすることの大切さを強調している。

快適な大学生活を送るためには、人付き合いにばかり時間を使わず、自分の時間を大切にすることが重要なのです。

 

一人の時間を作れば心が安定する

研究では、アメリカの大学1年生147人とカナダの大学1年生223人を対象とした調査を行いました。

参加者たちの一人の時間に対するモチベーションや性格、幸福感などについてたずねています。

例えば、「私は一人でいることが楽しい」「一人の時間を作る理由は、それが重要で利益のあることだからだ」という文章への共感具合を評価し、その結果と精神状態の関係を分析したようです。

 

すると調査結果から、一人の時間を大切にすることがその後の学生生活の適応と関係していたことが分かりました。他にも、幸福感や精神的な健康、人間関係のプレッシャーからの開放と関係していたことが分かっています。

つまり、一人の時間を作ることで心は安定し、大学生活に馴染みやすくなっていたということです。

 

新生活に馴染むためには、一人の時間を大切に

研究者はいいます。

一人でいても寂しくなるわけではありません。1人=孤独というのは、大学に入学すると容易く内面化するステレオタイプで、特に、あなたが自分以外の周りの学生が社会的な交流をしていると考えた時に表れます。

一人でいることは誰もが経験しうるものです。もし一人の時間が欲しいのなら、それが今のあなたにとって必要なことです。その時間を有意義なものにし、楽しむ方法を見つけていけば良いのです。

貴重な大学生活を無意味なものにしないためには、一人の時間をいかに有効に活用するかが大事なようです。下手に友達と遊んでも苦しみが増すだけ。時々、趣味に没頭したり自己投資を行ったりする方が心の回復になります。

新生活に馴染むためには、一人でいる時間をなるべく長く取るようにするのが良いかもしれません。