「テスト期間中、ちゃんと寝たほうがいいのは分かるけど、勉強しないと不安だから徹夜する」こういう人がいると思います。しかし、勉強のために睡眠を犠牲にするのは勿体ないです。
しっかり眠らないと、せっかく遅くまで勉強したのに記憶に残っていないという残念な結果になってしまいます。
新しい論文(1)では、テストの1週間前に8時間睡眠を守ると、成績が大きくアップすることを明かしたそうです。
8時間睡眠の大切さについて見ていきましょう。
8時間睡眠でテストの成績がアップ
あなたは、何時間眠れていますか?ベイラー大学の研究では、8時間睡眠でテストの成績がアップしたそうです。
ベイラー大学の研究
ベイラー大学の研究では、34名の大学生を対象に、睡眠に関する実験を行いました。学期の終わりの週に、学生たちにメールで特別なオファーを送ったとのことです。
その内容は、「1週間、毎日連続で8時間の睡眠が取れたら追加点をあげる」というもの。オファーを引き受けた学生は期間中、腕に睡眠を測るガジェットをつけて寝ました。
そして1週間後、彼らがテストを受けると、驚きの結果が表れたそうです。
8時間の睡眠を取れた学生は、取れなかった学生よりも成績が良く、睡眠の影響は4点のブーストに値していました。
8時間眠るだけで、8時間未満の睡眠よりも4点分差が付いたのです。
眠れない特別な事情がない限り、徹夜はしない方が賢明です。8時間睡眠を取ったほうが勉強のパファーマンスは上がるのかもしれません。
研究には弱点が
8時間睡眠で成績が上がったとはいえ、今回の研究にはいくつかの弱点があります。
まず、本当に睡眠自体が成績を上げたのか分からないということ。
実験に参加した学生は、睡眠時間を守るために必死に勉強していたかもしれません。「夜勉強できないから、夕方に一杯勉強しよう」こんな感じです。なので、睡眠自体が勉強のパフォーマンスを上げたのか、睡眠時間の確保のために勉強したことがパフォーマンスを上げたのか分からないのです。
他には、参加人数が少ないというのも弱点です。34人では人数が少なく、他の全ての人にも実験結果が当てはまるのか分かりません。もっと多くの人を対象にしなければならないのです。
それらの弱点があるので、8時間睡眠で成績が上がる!とは自信を持っていえません。
ただ、過去の多くの研究で長い睡眠が頭を良くするといっているので、試してみる価値はあるでしょう。
出来ないなら、7時間~8時間で良いと思う
過去のエントリーでも紹介しましたが、頭をフル回転させてテストに望むのであれば、7~8時間の睡眠で十分です。
研究では、1万人以上の睡眠の長さと認知能力を調査したところ、7~8時間の人たちが最も認知能力が高かったので。
その間の時間で、眠りたいときに眠るので良いと思います。
9時間前にベッドに入るべし
ベイラー大学の実験の結果を見て、「私も8時間眠ってみる」という方がいたら、起きる9時間前くらいにベッドに入った方が良いです。
睡眠時間とは、ベッドに入っていた時間でなく、眠っていた時間です。誤解されがちなのは、ベッドに8時間入っていたからOKとすること。睡眠計で睡眠の質を測ってみると、意外と眠れていないこともあるんですよ。
寝ると眠るは違う
起床の8時間前にベッドに行っても、眠りに入れているのは大体7時間くらいです。
私がOura Ringを使って測った睡眠データを見てみます。
これは昨日のデータですが、見ての通り、眠りに入れているのはベットにいる時間よりも短いです。
TOTAL SLEEPが7時間17分、TOTAL BEDTIMEが8時間11分です。
1時間ほど差がありますよね。
もう1つ、睡眠の質が良かった日のデータを見てみます。
TOTAL SLEEPが7時間39分、TOTAL BEDTIMEが8時間11分。
こちらも40分の差があり、8時間を満たしていません。
もちろん、中にはベット時間と同じくらい眠れている人もいます。ですが、基本的に30分以上起きている時間があると見積もっておいた方がいいです。
意外と眠っている時間は少ないので、8時間眠りたい方は早めにベッドに入ることが望ましいです。
睡眠時間を調べたいなら、Oura Ringで
Oura Ringは、睡眠の質を測れるスマートリングで、寝ている間に指にはめているだけで、睡眠の質が分かります。
もし、「私も睡眠の長さとか測りたい」という方がいたら、購入を検討するのもありだと思います。
ただし、高いので学生だと買いづらいかも。
Oura Ringのもう少し詳しい情報は、こちらのエントリーをご覧下さい。