心理の棚

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砂糖で気分は上がるの?疲労感にはむしろ逆効果だという結果に

糖分で気分が上がるという勘違いは、意外なほど多くの人が信じています。しかし、新しい研究では、砂糖の摂取で気分が上がるどころか、むしろ疲労感や集中力に悪影響であることが分かりました。

勉強の合間に、甘いジュースやお菓子を食べている人は要注意です。

新しい研究結果が Neuroscience and Biobehavioral Reviews に掲載されています。

 

砂糖の神話が打ち砕かれた

ウォーリック大学らの研究チームは、砂糖で気分があがるかをメタアナリシスで検証しました。砂糖に関する31の研究を統合し、分析したそうです。

研究のデータには、炭水化物が気分に与える影響や、怒り、覚醒度、うつなどのさまざまな心理状態に関する過去の結果が含まれていました。

また他にも、摂取量や、タイミングの影響も調べています。

 

 

さて、メタアナリシスの結果、砂糖が気分を上げる上でまったく役に立たないことが分かりました。

摂取量やタイミングに関係なく、糖分を取っただけでは気分に変化がなかったのです。そして残念なことに、逆効果についても明らかになっています。

砂糖の摂取後30分以内に疲労を感じ、60分以内に覚醒度が低下するという分析結果が出ました。勉強前にも後にも、糖分は控えたほうが良いでしょう。

 

研究者はつぎのようにいいます。

わたしたちは、今回の結果が砂糖神話を打ち砕くことに役立ち、砂糖の摂取量が減るように公衆衛生政策へと伝わることを願っている。

 

さらに別の研究者も続けます。

近年、肥満や糖尿病、メタボリック症候群が増えてきたことから、エビデンスを基にしたダイエット戦略が重要になってきている。

わたしたちの結果が示すのは、糖分の多いジュースやお菓子が意識をはっきりさせるための燃料になりえないということである。

マンガやアニメでよくある「頭を使うから、甘いものが必要なんだ」というセリフは、正しくないことになります。

もしも、気分を上げたいのなら、 他人の幸せを願うほうが効果が大きいので、そちらを試すと幸せになれるかもしれません。