心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識を学べるでしょう。

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声を聞くのが嫌いな人は、この2つの方法でストレスが減るかも

voice-distress

自分の声が嫌い、あの人の声が嫌い。声嫌いが原因でストレスを溜めていませんか?

巷には、発声練習をするなど、声自体を変える方法はいくつも紹介されているでしょう。が、心理的なストレスを解消する方法については、曖昧なものばかり取り上げられています。

本当に効果のある心理的テクニックとは、その場しのぎな方法ではなく、長期的に効果の持続する方法です。

今回は、声嫌いな人が心理的なストレスを減らすための効果的な2つの方法についてお伝えしていきます。

 

 

声が嫌いでストレスの溜まる人の特徴

声のせいでストレスが溜まりやすい人は、自己批判や、完璧主儀、思考の歪みといった特徴があります。

この様な人は、声を聴いたときに「この低い声嫌だな」などと批判をし、他人との比較や理想とのギャップで苦しむ傾向にあるでしょう。

この傾向が強いと、ありのままの声を聞き取りづらくなってしまうので注意が必要です。声を発する度に「聞きたくない」という思考が繰り返され、自分の声への認知がより不快なものへと歪められてしまうかもしれません。

海外の研究で明かされた2つの方法

リヴァプール大学らの研究(1)で明かされたのは、声の不快感を減らす方法について。

研究の対象となったのは128人の男女。4つの質問紙で、被験者の心の状態を調べたそうです。

そこで分かったのが、

  • 声嫌いな人たちは、マインドフルネスとセルフコンパッションの能力が低かった
  • 人と接することに恐怖を感じる人は、声を聴くことが嫌いで、マインドフルネスとセルフコンパッションの能力が低かった

ということ。

セルフコンパッションとは、自己受容を高める方法のこと。詳しくは、こちらをご覧下さい。

自分の声、他人の声が嫌いな人は、この「マインドフルネス」「セルフコンパッション」の2つを鍛えることで、心の改善の可能性があると示したのです。

著者曰く、

この結果は、セルフコンパッションと声に関連するマインドフルネスを鍛えることが声で苦しむ人たちの有効な治療法となりうることを示す。

とのこと。

特にセルフコンパッションは、完璧主義を治したり、人生の満足度を上げる効果もあったりするので、より心の状態を良くすることが出来るかと思います。マインドフルネスも一緒に鍛えれば、さらに高い効果が見込めるでしょう。

鍛えるには

セルフコンパッションを鍛えたい方は、こちらのエントリーをご覧下さい。ここで紹介した2つの方法と、コンパッショネイトボディスキャンを実践すれば、少しずつ効果が表れてくるかと思います。

マインドフルネスを鍛えたい場合は、モニター+アクセプタンスの瞑想がオススメです。一般的に知られている呼吸瞑想よりも効果の高い方法なので、お試しください。

 

こんな人には効果がないかも

異常なほど声が嫌いという人には向いていない方法かもしれません。リヴァプール大学らの研究論文の著者いわく、

この結果は、より声にストレスを感じる人たちが、現在の瞬間に集中し、体験に無批判で居続けるのが困難であることを意味しているかもしれない。

とのこと。声からストレスを感じすぎる人は、マインドフルネスやセルフコンパッションを実践してもその恩恵を受けられないかもしれません。

改善できる可能性があるとしたら、認知行動療法や薬といった方法かと思います。「あれ、自分の声嫌かも」と感じたら、できるだけ早く対策を取っておきましょう。

 

まとめ

声が嫌いな人は、マインドフルネスやセルフコンパッションを鍛えることで、心理的な悩みが減っていきます。この2つは、うつの治療や不安症の治療でも使われている方法でもあるので、信頼性は高いといえるでしょう。是非実践してみてください。