心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識が得られるでしょう。

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メンターになれば、不安レベルが低下し仕事に意義を感じられる

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経験豊富な人からアドバイスをもらえたり悩みの相談に乗ってくれたりすると、ありがたさを感じるものです。

そのアドバイスがきっかけで、人生が好転することだってあるでしょう。

では、反対にアドバイスを与える側の方には、何かメリットがあるのでしょうか?

単なる時間の浪費になってしまわないのでしょうか?

今回の記事を読むと、メンタルを改善するヒントが得られるでしょう。

 

メンターでメンタル改善

社会的な責任の大きい仕事は、メンタルヘルスが悪化しやすいという問題を抱えています。

医者や消防士、警察などがその例に当てはまるでしょう。1つミスをしただけで命を危険にさらしかねないので、相当なストレスが掛かります。

今回は、そんな職業の中でも警察官を対象とした、メンタルを改善するための実験が行われました。研究を行ったのは、オックスフォード大学らです。

 

 

実験の舞台となったのは、イングランドとウェールズ。

研究者らは、経験の浅い警察官の成長を促すためのメンタープログラムをデザインしました。

その内容とは、最低でも月に2回、メンターとメンティーとなった者が願いや心配事を話し合ったり、指導を行ったりするというものです。

メンターというのは指導者のことで、メンティーは指導を受ける者ののことをいいます。

 

実験は2パートで構成されました。

はじめに、階級の高い警察官と低い警察官がペアを組み、ランダムに2グループに分かれます。

  1. メンタープログラムに参加するグループ
  2. メンタープログラムに参加しないグループ

1が17ペア、2が18ペアという構成でした。

階級の高い警察官がメンター役として、階級の低い警察官がメンティー役として、プログラムに参加しました。

 

次に2パート目では、プログラムに参加した9ペアにインタビューを行ったそうです。プログラムに参加する前後で、メンターの仕事への姿勢やメンタルに何か変化が起きたかを調べたとのこと。実験期間は8ヶ月です。

 

すると、実験の結果、おもしろいことが分かりました。

メンターとしてブログラムに参加した人々は、プログラムに参加しなかった人たちに比べて、不安レベルが低く、仕事に意義を感じていると答えていたのです。

 

メンタープログラムでは、心配事のような普段なら避けられがちな話題を話し合うことが推奨されていました。そのおかげで、お互いに腹を割って話せる信頼関係を築き上げることができ、不安レベルが減るというメンタル改善効果が得られたのです。

 

では、仕事の意義を感じられるようになった理由は何でしょうか?

階級の高い警察官は、マネジメントや会議が主な仕事で、人々の役に立っていると思うことが少ない傾向にあります。

しかし、今回のプログラムで、より経験の浅い警察官に指導を行ったり、相談に乗ったりすることで自分でも人の助けになれることを実感したのです。そして、自分の仕事を意義のあることだと思えるようになったのです。

 

誰かの助けになろう

今回の実験はサンプル数が少なかったため、エビデンスの質は低いです。が、その他の研究でも、メンターとして人に教えることでメンタルが改善することは明らかです。

もしも、職場でストレス、不安を抱えているとしたら、誰かの助けとなれる存在になりましょう。

そうすることで、メンタルは安定し、仕事に意義を感じられるようになるはずです。