心理の棚

心理学の論文や書籍から得た知識をシェアしていきます。当ブログでは、心理学の知識を学べるでしょう。

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頭の回転を早くしたいならワーキングメモリを鍛えよう

working-memory

質問されてすぐに答えられる人、文章をスラスラ書けてしまう人など。頭の回転が早い人には、脳のワーキングメモリの容量が大きいという特徴があります。

「私も頭の回転を早くしたい」という方は、これから紹介する8つの方法を実践してみてください。

今回は、ワーキングメモリの鍛え方についてお伝えしていきます。

 

 

ワーキングメモリとは?

ワーキングメモリとは、少しの間記憶を保存したり、注意をコントロールする脳の機能の一つのこと。脳のメモ帳的な存在だといわれています。

具体的な使用場面を想像してみると、例えば、相手の電話番号を記録する時に使われます。「012-3456-78910」という番号を聞いたとしたら、まず「012」の3つの数字を頭に入れ、メモ帳に記入。次に「3456」という様に、一度頭の片隅に情報を記憶しておき、後から思い出す力がワーキングメモリです。

他にも、集中力の高さやコミュニケーション力などに関係があります。頭の回転を早くするには、このワーキングメモリを鍛えればよいのです。

 

ワーキングメモリを鍛える方法

ワーキングメモリの容量は大方IQで決まると言われています。しかし、訓練次第ではある程度性能を上げることもできるのだそうです。その方法を8つ紹介するので、順番に見ていきましょう。

1.ストレスを減らす

ワーキングメモリの性能を十分に発揮するためには、ストレスが重要になってきます。

これはベルン大学の研究(1)などで分かっていることです。

学校の試験の時に、緊張して頭が回らないというのも、ストレスによるワーキングメモリの悪化が原因だったりします。ストレスを溜め込まないようにすれば、クリアな思考でいつづけることができるでしょう。

2.緑茶を飲む

バーゼル大学の研究(2)などでは、緑茶がワーキングメモリの性能を上げることが分かっています。この論文では、27.5gの緑茶でアップしたそうです。

ある緑茶を飲むと、ストレスが減少するかも - 心理の棚でもお伝えしたとおり、緑茶はストレスの減少にも効果があるので、性能を上げるにはもってこいな方法です。1日コップ1杯を飲むことをオススメします。

3.睡眠時間を増やす

睡眠に関する研究(3)などでは、睡眠時間を増やしたらワーキングメモリの性能が上がったという報告があります。

最適な睡眠時間は人によって8時間だったり、7時間半だったりと違うので、自分にあった時間を見つけるのが良いと思います。

4.食事

地中海式の食事を摂ると良いそうです。特に、ブルーベリーを食べることをオススメします。ベリー類にはフラボノイドというワーキングメモリの性能を上げてくれる成分が入っています。研究(4)でもその効果は実証済み。積極的に食べていきましょう。

5.ブルーライト

30分ブルーライトを浴びたら、ワーキングメモリの性能が上がったという研究(5)があります。手持ちのスマホを使えば簡単に出来るので、試験前などに短い時間だけ浴びてみると良いかもしれません。ただ、長期的な効果は不明なので、一時的に頭の回転を上げてくれるくらいに考えておいてください。

6.運動

「脳を鍛えるには運動しかない」という有名な本にも書いてあるのですが、適度な運動はワーキングメモリにも効果があります

エディンバラ大学の研究(6)によると、20分の中程度の有酸素運動(やや楽~ややきつい)で性能がアップしたそうです。1週間に3回くらい、少なくとも1回は有酸素運動をしてみると鍛えられるでしょう。

 

7.瞑想

1日20分の瞑想を4回行ったら性能が上がったという研究(7)があります。

呼吸瞑想など、好きな瞑想を試してみてください。人によっては、20分も続かないという方もいるでしょう。しかし、メンタルトレーニングは辛いと感じるほど、脳の神経細胞を増やすという効果もあります。ワーキングメモリをより効果的に鍛えたいという方は、是非取り組んでみてください。

8.エクスプレッシブライティング

エクスプレッシブライティングとは、頭に浮かぶ感情や思考を紙に書き出す方法のこと。研究の中には、1日20分のエクスプレッシブレイティングを5週間続けたら、ワーキングメモリの性能が上がったという報告(8)があります。

必要なのは、紙とペン、タイマーのみ。やり方は、タイマーをセットし、頭に浮かんできたことを文字の丁寧さや誤字を一切気にせずノートに書きます。特に、過去のつらかった体験を書くと、より効果的です。

この方法はストレス対策としての効果もあります。毎日続けることが望ましいでしょう。

 

まとめ

ワーキングメモリを鍛えるための8つの方法についてお伝えしてきました。もちろん、これらの方法の効果については個人差があるので、必ず効くという訳ではありません。ワーキングメモリの容量はほぼIQで決まります。鍛えるとしてもその効果は、想像以上に少ないということもありうるでしょう。

ですが、これらの方法を何ヶ月か続けた後、過去の自分を振り返ってみれば何かしらの変化は出ているはず。ワーキングメモリだけでなくメンタルを鍛えられるというメリットもあるので、是非試してみてください。